アドバンテスト株は10月2日、前日比1970円(5.23%)高の3万9580円まで買われ、株式分割を考慮した上場来高値を更新した。日経平均が647円下げた日でも買われた理由は、米マイクロンの記録的な決算が示した「AIメモリーはまだ伸びる」という見通しと、売り方の買い戻しだ。高値の持続には、テスター需要が数字で確認できるかどうかが鍵になる。
アドバンテスト株が最高値──日経平均安の日に5%高
アドバンテストは2日午前、3万9580円まで上昇し、分割考慮後の上場来高値を付けた。米マイクロン・テクノロジーの好決算を起点に、信用取引の売り方による買い戻しが上昇に拍車をかけたとされる。(日本経済新聞)
同じ日の日経平均は647円安の6万8309円で引けた。前日までの2日間で3500円近く上げた反動の利益確定売りに加え、米10年債利回りが一時5.34%と2002年以来の高水準を付けたことが重荷になった。(日本経済新聞)指数が下げる中で上値を追った点に、今回の買いの強さが表れている。
マイクロン決算の中身──売上542億ドル、次の四半期は615億ドル見通し
買いの起点となったマイクロンの2026年6〜8月期決算は、売上高542.3億ドル、純利益377.0億ドル。粗利益率は86.8%に達した。9〜11月期の売上高見通しは615億ドル±15億ドルで、さらに一段の拡大を見込む。(Micron Technology)
売上・利益ともに市場予想を上回り、AI向けの高帯域幅メモリー(HBM)需要の急増が業績を引っ張っている。(財経新聞)
アドバンテストが買われる理由──メモリー増産はテスター需要に直結する
アドバンテストは半導体の検査装置(テスター)の大手だ。HBMは複数のメモリーを積み重ねる構造のため、検査の工程が多く、増産はそのままテスターの需要増につながる。マイクロンが次の四半期も売上拡大を見込んだことで、「メモリー各社の設備投資はまだ続く」という見方が広がった。
需給面の追い風もある。日経平均の構成比率の上限調整に伴う売りが一巡したことも、上昇を支える材料とされる。業績期待と需給改善が同時に重なった結果の最高値と読むのが妥当だ。
前日の10月1日も、日銀短観がAI関連需要の強さを示したことを受けて半導体株が軒並み上昇し、日経平均は2203円高の6万8956円まで戻していた。短観という国内の材料とマイクロンという海外の材料が2日続けて半導体株を後押ししたことになる。アドバンテストはその中心にいる銘柄として、指数が反落した2日も買いが途切れなかった。
アドバンテスト株の今後──問われるのは「買い戻し」の後
注意すべきは、上昇の一部が売り方の買い戻しという一時的な需給によるものである点だ。買い戻しが終われば、株価は改めて業績で説明される必要がある。米金利が24年ぶりの水準にある中では、高い成長期待を織り込んだ銘柄ほど金利上昇の影響を受けやすい。
今回の最高値は、AI需要の強さを証明したというより、その期待を一段引き上げたものだ。次に確認すべきは、同社の次回決算で、受注と見通しがマイクロンの強気と同じ方向を向いているかどうかである。
あわせて読みたい:マイクロン株が1000ドル台、9月30日決算で問われる「メモリ特需」の持続力
本記事は情報提供を目的としており、投資判断はご自身の責任で行ってください。
参照ソース(噂の出どころ)
アドバンテスト株が最高値 米マイクロン好決算起点、買い戻しが拍車(日本経済新聞、26/10/02)
日経平均終値647円安、投資家「リスクオン」なりきれず 金利高が重荷(日本経済新聞、26/10/02)
Micron Technology, Inc. Reports Results for the Fourth Quarter and Full Year of Fiscal 2026(Micron Technology、26/09/30)
アドバンテスト 大幅続伸、米マイクロンの好決算刺激に半導体関連高い(財経新聞、26/10/01)





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