コストコ(Costco)の2026年度第4四半期決算は、売上高が前年比11.2%増の939億ドル、1株利益6.75ドルだった。ただし1株0.15ドル分は一度きりの関税還付による上乗せだ。それを除いても既存店売上と来店客数は伸びており、中身は堅い。むしろ問題は、株価がすでにその強さを織り込んでいることだ。

コストコ第4四半期決算の数字──売上939億ドル、1株利益6.75ドル

コストコは9月24日(米国時間)、8月30日に終わった2026年度の第4四半期(16週間)決算を発表した。売上高は前年同期の844億ドルから11.2%増えて939億ドル、純利益は29億9800万ドル(1株6.75ドル)で、前年の26億1000万ドル(1株5.87ドル)を上回った。通期の売上高は10.1%増の2972億ドルだった。発表文は、この四半期にIEEPA関税の還付による一時的な利益が1株あたり0.15ドルあったと明記している。(Yahoo Finance(Costcoプレスリリース))

既存店売上高は米国で10.7%増えた。ガソリン価格と為替の影響を除いた調整後でも、米国は7.2%増だった。

関税還付を除いたコストコの実力──客数は3.3%増

還付の中身も明らかになっている。財務責任者のゲイリー・ミラーチップ氏によると、この四半期の還付額は利息1000万ドルを含めて1億8400万ドルだった。一部は会員向けの値下げに回し、純粋な押し上げは1株0.15ドルにとどまった。還付を除いた増益率は約12%で、売上の伸びをわずかに上回る水準だ。全社の既存店売上はガソリンと為替を除くと6.7%増、世界の来店客数は3.3%増と、前四半期の2.4%から加速したという。(The Motley Fool)

ここから読み取れるのは、一時的な利益で見かけをよくした決算ではないということだ。物価高のなかで、会員が「まとめ買いするならコストコ」と来店回数を増やしている。この客数の伸びこそが、コストコのいちばんの強さといえる。

コストコ株の課題──会費値上げ効果の一巡と割高感

一方で追い風は細り始めている。2024年9月の米国・カナダの会費値上げによる前年比の押し上げは、この第4四半期が最後になる。第4四半期の会費収入は18億5000万ドルで、前年同期の17億2400万ドルから増えたものの、今後は会員数の伸びだけが頼りだ。同じ記事によると、決算発表当日(24日)の終値896.48ドルは、還付を除いた利益の約43倍にあたり、52週高値の1096.50ドルからはすでに18%下げている。

事業は強いが、株価は完璧な決算を前提にしている。次の焦点は、会費値上げの効果が消えたあとも客数3%台の伸びを保てるかどうかだ。関税還付は2027年度第1四半期にも同程度が見込まれ、大半を値下げに回す方針だという。目先の利益よりも会員の満足度を優先するこの姿勢が続く限り、コストコの競争力は揺らがないだろう。

本記事は情報提供を目的としており、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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参照ソース(噂の出どころ)

Costco Wholesale Corporation Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2026 Operating Results(Yahoo Finance/26/09/24)

Costco Beat on Earnings. About $0.15 a Share of It Was a One-Time Tariff Refund.(The Motley Fool/26/09/25)

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