Eveが9月25日、YOASOBIやキタニタツヤが所属するソニーミュージックのレーベル「Echoes」への移籍を発表した。移籍第1弾は、TVアニメ『薬屋のひとりごと』第3期のエンディングテーマ「AIYOU」で、10月2日0時に配信される。アニメ主題歌で世界に届いたアーティストが、同じ勝ち方をしてきたレーベルに加わる。狙いは、海外でのさらなる拡大にある。

Eveの移籍先「Echoes」とは──YOASOBI、キタニタツヤ、パペットスンスン

Echoesはソニーミュージック内のレーベルで、YOASOBI、キタニタツヤ、パペットスンスンなどが所属する。発表の2日前から、EveのSNSではタイアップを、EchoesのSNSでは移籍をほのめかす投稿が続いていた。新曲「AIYOU」は、同日23時から日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で始まる『薬屋のひとりごと』第3期第1クールのために書き下ろされた。(ORICON NEWS)

Eve「AIYOU」に込めたもの──“すぐそばにいるふたり”の距離

曲について、Eveは人の心の不思議さを語っている。「謎を解くようには人の心は解けず」、言葉にならない感情がすぐそばにいる2人のあいだに大きな距離を生むことがある。そう考えながら生まれたのが「AIYOU」だという。(音楽ナタリー)

謎解きの物語である『薬屋のひとりごと』と、主人公・猫猫と壬氏のもどかしい距離感を意識した言葉だと読める。タイトルに「愛」と「you」が重なって聞こえる点も、作品との相性を意識した仕掛けだろう。

Eveのキャリアとアニメ主題歌──「廻廻奇譚」からアリーナまで

Eveは2016年に初の全国流通盤を出し、2020年に『呪術廻戦』のオープニング「廻廻奇譚」で一気に知名度を広げた。「ファイトソング」などアニメ楽曲の提供も多い。2024年には初のアジアツアーを行い、2025年には自身最大規模の全国アリーナ公演が全公演完売した。現在は、海外を含むZepp、ホール、アリーナを回るツアー「廻帰」の最中だ。

つまりEveは、すでにアニメ主題歌で海外にもファンを持つアーティストだ。今回の移籍は「売れていないから環境を変える」話ではない。すでに大きくなったアーティストが次の段階に進むための選択だといえる。

Eveの移籍が意味するもの──「アニメ×グローバル」の勝ち筋を強化

ここからは解釈になる。YOASOBIやキタニタツヤが所属するEchoesは、アニメのタイアップを入口に海外で聴かれる曲を生んできた。Eveが加わったことで、アニメと海外展開を得意とする作り手がさらに1つのレーベルに集まる。組織として持つノウハウや海外の配信・ライブ網を使えることは、ツアーで海外へ広げているEveにとって大きな武器になる。

一方で課題もある。レーベルが変わっても、Eveの強みは独特の世界観と映像表現にある。その個性を保ちながら規模を広げられるかが問われる。10月2日に配信される「AIYOU」は、新しい体制の最初の答え合わせになる。

あわせて読みたい:『薬屋のひとりごと』が失速しない理由──10月に第3期、12月に初の劇場版

参照ソース(噂の出どころ)

EveがYOASOBI、キタニタツヤら所属の「Echoes」へ移籍 第一弾は『薬屋のひとりごと』ED曲(ORICON NEWS/26/09/25)

EveがソニーミュージックEchoesへ移籍、第1弾はアニメ「薬屋のひとりごと」エンディングテーマ(音楽ナタリー/26/09/25)

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