あの『エルデンリング』が、ついにSwitch2で遊べる。しかも「全部入り」だ。携帯機であの広大な狭間を歩き回れると思うと、それだけでワクワクしてくる。ただ、この一本には単なる移植では片付けられない、Switch2というハードの立ち位置を映す面白さが詰まっている。

8月28日、世界同時で「全部入り」が来る

バンダイナムコとフロム・ソフトウェアは、Nintendo Switch2向け『ELDEN RING Tarnished Edition』を2026年8月28日に世界同時発売すると発表した。本編に加え、2024年6月に配信された大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を最初から収録した完全版だ。希望小売価格は9,020円(税込)。(GAME Watch)

ここに新規要素も乗る。新たな防具4種、新キャラクタークラス2種、霊馬トレントの見た目を3種類に変えられる要素などが追加される。これから初めて狭間に挑む人にとっては、迷わず選べるベスト盤という位置づけになっている。発売から数年が経ったタイトルを、追加要素で磨き直して新ハードに載せる手堅い戦略だ。

新要素は全機種に配るという商売の妙

面白いのは、この完全版の新規要素がSwitch2だけの特権では終わらない点だ。Tarnished Editionで加わった新要素は、PS5/PS4、Xbox Series X|S/One、Steam向けにも「Tarnished Pack」として550円で単品販売される。(GameBusiness.jp)

これがなかなか巧い。Switch2ユーザーには「全部入りの新版」を売り、既存機種のユーザーには「差分だけ」を安く売る。新ハードへの移植を口実に、旧機種のプレイヤーからも追加でお金を取れる仕組みになっている。移植は単なる焼き直しではなく、全プラットフォームから再収穫する機会になっている、というわけだ。フロムの抜け目なさがよく出ている。

Switch2が「大作の完全版」の受け皿になってきた

今回の一件で見えてくるのは、Switch2というハードの役割だ。発売から1年以上が経ち、8月末には他機種で評価の固まった大作が「全部入り」の形で集まり始めている。最新の完全新作をいち早く遊ぶ場所というより、名作を決定版で腰を据えて遊ぶ場所。そんな性格がはっきりしてきた。

これは弱みではなく、むしろ携帯機の強みと噛み合っている。DLC込みでボリュームたっぷりのRPGを、寝転がってでも進められる。据置機で一度クリアした人が、二周目を携帯で遊び直すという楽しみ方も現実的だ。裏を返せば、Switch2で新作の初動を狙うより、評価の定まった完全版を待つほうが賢い買い方になりつつある。

携帯機でどこまで動くのか、という関心

もちろん気になるのは動作だ。広大なオープンフィールドと重厚な描写で知られる『エルデンリング』を、携帯機として成立させられるのか。ここがSwitch2の実力の見せどころになる。逆に言えば、この一本がしっかり動けば、他の重量級タイトルもSwitch2に来やすくなる。エルデンリングは、Switch2が大作の受け皿として通用するかを占う試金石でもある。

移植の一本が映すハードの未来

『エルデンリング』がSwitch2で全部入りになる意味は、単に名作が携帯できるようになったという話にとどまらない。DLCを最初から束ね、新要素は全機種から回収し、完成された大作を新ハードの看板に据える。この一本には、Switch2が「決定版の遊び場」へと立ち位置を固めていく流れがはっきり表れている。新作の奪い合いに乗るより、練り上がった完全版が携帯機で遊べること。それこそがSwitch2の強みになると見るべきだ。8月28日は、その方向性を確かめる一日になる。

参照ソース(噂の出どころ)

Switch2版「エルデンリング」8月28日発売決定。大型DLCや追加要素も収録(GAME Watch・26/07)

Switch 2版エルデンリングは8月28日発売、全部入り『ELDEN RING Tarnished Edition』(GameBusiness.jp・26/06/05)

Switch 2版「エルデンリング」全部入りで8月28日発売へ 新要素は550円で単品販売(ASCII.jp・26/07)

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