ブレーク直前の役者にとって、熱愛報道はもっとも扱いの難しいカードだ。人気が跳ねる寸前に私生活が表に出れば、注目は一気に集まるが、売り出しの筋書きは揺らぐ。「ポスト新垣結衣」と呼ばれる南沙良の交際が報じられたいま、その微妙さが浮き彫りになっている。しかも相手の藤原大祐は、9月末に始まる朝ドラへの出演が決まったばかりだ。

「ブレーク前夜カップル」の熱愛発覚

写真週刊誌FRIDAYは、俳優の南沙良と、俳優で音楽活動も行う藤原大祐が親密にデートする様子を報じた。二人は共通の知人を介して知り合い、映画鑑賞や散歩といった趣味を通じて交際に発展したとされ、都内の大型商業施設で買い物をする姿が捉えられている。(FRIDAY/Yahoo!ニュース)

南は24歳、藤原は22歳。どちらもすでに実績はあるが、世間的な大ブレークはこれからという位置にいる。だからこそ日刊ゲンダイは二人を「ブレーク前夜カップル」と表現した。人気が爆発する直前という、当人にとっても事務所にとっても最も神経を使う時期に、交際が明るみに出た格好である。(日刊ゲンダイDIGITAL)

「ポスト新垣結衣」という看板の重さ

南沙良には「第2のガッキー」「ポスト新垣結衣」という呼び名がついて回る。NHK大河『鎌倉殿の13人』や『光る君へ』といった大型作品に出演し、事務所も次世代の看板として期待をかけている存在だ。この呼び名は追い風であると同時に、清純で親しみやすいイメージを前提とした看板でもある。

熱愛報道が難しいのは、この「みんなの憧れ」という設定と実際の恋愛が、ファンの受け止め方の上でぶつかりうるからだ。かつてのアイドル的な恋愛禁止の空気は薄れたとはいえ、売り出しの初期に貼られたイメージほど、私生活の露出に敏感に反応する。看板が大きいほど、報道一つが与える揺れも大きくなる。

朝ドラ出演直前という間の悪さ

タイミングをさらに際立たせているのが藤原の側の事情だ。藤原は近年、俳優業に軸足を移しており、9月末から放送されるNHKの朝ドラへの出演が決まっている。国民的な露出が約束された舞台の直前に、私生活が報じられた形である。(ライブドアニュース)

朝ドラは、無名に近い役者を一気に全国区へ押し上げる装置だ。その直前に恋愛が話題化することは、注目度を底上げする追い風にもなれば、作品の清新なイメージに影を落とす逆風にもなりうる。どちらに転ぶかは、放送が始まってからの本人の芝居と、視聴者がその報道をどれだけ引きずるかにかかっている。過去にも朝ドラ出演者の私生活が放送前に報じられ、賛否が入り混じったまま本編が始まった例は少なくない。結局は作品の中身が話題を上書きしていくのが常で、報道が長く尾を引くかどうかは芝居の説得力次第になる。

否定しない事務所という「今どき」の対応

興味深いのは両者の事務所の反応だ。南側は私的なことには答えられないとし、藤原側は私生活は本人に任せるとして、いずれも交際を否定していない。かつてのように恋愛を全力で打ち消すのではなく、事実上黙認する構えである。これは、恋愛が発覚しても致命傷にはならないという、いまの芸能界の空気を映している。ファンとの関係が「幻想を守る」から「等身大を受け入れる」へと移りつつあることの表れだ。

報道が試すのは二人の「次の一歩」

ブレーク前夜の熱愛報道が突きつけたのは、人気と私生活のどちらを優先するかという古い二択ではない。むしろ、報道すら追い風に変えられるだけの実力と作品を、この先すぐ示せるかという問いだ。南にとっては「ポスト新垣結衣」の看板が本物かどうか、藤原にとっては朝ドラで全国に何を残せるかが、報道の記憶をかき消す唯一の手段になる。恋愛が売り出しを壊す時代は終わりつつある。試されるのは、報道の後にどんな仕事を積み上げるかという二人の次の一歩である。

参照ソース(噂の出どころ)

南沙良と藤原大祐が「新しいランドマークで手つなぎデート」現場写真(FRIDAY/Yahoo!ニュース・26/08)

南沙良&藤原大祐“ブレーク前夜カップル”熱愛発覚でどうなる?(日刊ゲンダイDIGITAL・26/08)

南沙良と藤原大祐の熱愛が報道され、2人の今後に注目が集まる(ライブドアニュース・26/08/14)

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