過去最大の翌年に待つ急降下
2025年、日本のパソコン市場はかつてない盛り上がりを見せた。Windows 10のサポート終了に背中を押され、買い替え需要が一気に噴き出したからだ。ところが、その反動が2026年に牙をむこうとしている。「PC出荷、26年度は前年度比37.8%減の1123万台になる見通し」で、買い替え需要の一巡が急ブレーキの主因とされる。特需で前借りした分、翌年の落ち込みが一段と深くなるという、市場ではおなじみの構図だ。(日本経済新聞/26/05)
もう一つの逆風、パーツの高騰
反動だけではない。もう一つの重い逆風が、部品価格の高騰だ。メモリをはじめとするパーツの需給が逼迫し、価格が上がっている。「PC出荷台数は2026年に1割減の予測で、パーツ高騰により低価格モデルが消滅する可能性」まで指摘される。安いエントリー機が作れなくなれば、これまで手頃さで買っていた層が市場から抜けてしまう。買い替え時期が来ていても、価格が上がっていれば財布は簡単には開かない。反動と値上げが同時に来る、二重の重石がのしかかっている。(マイナビニュース/26/04)
AI PCは受け皿になれるか
メーカーが期待を寄せるのが、AI処理に特化したNPUを積んだいわゆるAI PCだ。買い替えの新たな動機として押し出しているが、現時点では決め手に欠ける。多くのユーザーにとって、AI機能がなければ困る場面はまだ少なく、価格が上がる理由としては弱い。むしろAI PC推しでスペックの要求水準が上がったことが、平均単価を押し上げ、買い控えを助長している面すらある。技術としての魅力と、買い替えの必然性は、まだ噛み合っていない。
市場は「二極化」へ進む
この先に見えるのは、市場の二極化だ。価格を気にせず高性能なAI PCを選ぶ層と、値上がりを嫌って買い替えを先送りする層に、はっきり分かれていく。低価格モデルが細れば、その中間にいた普通のユーザーの選択肢は痩せていく。2026年は、特需で膨らんだ数字が現実に引き戻される調整の年だ。派手な出荷台数の増減よりも、どの価格帯が生き残るのかを見たほうが、この市場の行方はよくわかる。
参照ソース(噂の出どころ)
PC出荷、26年度は4割減の1123万台 買い替え需要の反動(日本経済新聞、26/05)
PC出荷台数、2026年に1割減の予測 パーツ高騰で低価格モデル消滅の可能性(マイナビニュース、26/04)




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