オーディオテクニカの密閉型ヘッドホン「ATH-AWX7000」は、11月6日に発売されます。直販価格は59万9,500円です。木曽ヒノキのハウジングに越前漆を手塗りした新フラッグシップで、2025年に出た開放型のATH-ADX7000と並ぶ「もうひとつの頂点」という位置づけです。米国では3,799ドルで販売が始まっています。

ATH-AWX7000の発売日と価格

ATH-AWX7000はパリのオーディオショー「Paris Audio Video Show 2026」で世界初披露されました。国内は11月6日発売、直販価格59万9,500円です。保証は標準1年に延長1年が付き、キャンペーンとして交換用イヤーパッド(HP-AWX7000)が無償で提供されます。(AV Watch)

11月7日に東京で開かれる「ヘッドフォン祭 2026 秋」では、ADX7000との聴き比べもできる予定です。60万円近い買い物なので、試聴の機会は必ず使うべきです。

ATH-AWX7000の特徴は「真の密閉型」

最大の特徴は、同社が初めて使う「True Closed-Back Acoustic(TCbA)」という設計です。密閉型のハウジング内にこもる空気の圧力を制御し、密閉型らしい低音の量感とダイナミックレンジを生かしながら、中高域のこもりを抑えるとしています。米メディアは、同社が中高域の透明感を高めると説明していると伝えています。(Gear Patrol)

ドライバーは58mmで、2種類の薄膜を組み合わせた新しい振動板「HMD(Hybrid Matrix Diaphragm)」を採用しました。製造誤差を従来の10分の1に抑える「HXDT」技術は、ADX7000から引き継いでいます。

ATH-AWX7000のスペックと素材

ハウジングは木曽ヒノキで、職人が越前漆を手で塗り重ねて仕上げます。色はディープネイビーです。スライダーはアルミ削り出し、フレームとアームはマグネシウムで、イヤーパッドには同社のヘッドホンで初めて国産の若鹿革を使いました。

インピーダンスは48Ω、感度は97dB/mW、再生周波数帯域は5Hz〜50kHz、重さはケーブルを除いて約353gです。ケーブルは2.5mのXLRバランスケーブルと、3.0mの6.3mmアンバランスケーブルの2本が付きます。

ATH-AWX7000とATH-ADX7000の違い

ADX7000は2025年10月31日発売の開放型で、発売時の実売想定は55万8,800円前後でした。AWX7000はそれより約4万円高い密閉型です。開放型は音が外に漏れ、外の音も入りますが、空間の広さを出しやすい方式です。密閉型は遮音性が高く、低音の迫力を出しやすい半面、音がこもりやすいのが弱点でした。

AWX7000は、その弱点を設計で解消しにいったモデルです。家族のいる部屋や夜間でも音量を気にせず聴きたい人、低音の量感を重視する人にはAWX7000が向きます。広い音場を第一に考えるなら、ADX7000の方が選びやすいはずです。

ATH-AWX7000は誰のためのヘッドホンか

60万円という価格は、多くの人にとって現実的な選択肢ではありません。それでもAWX7000の意味は大きく、開放型の印象が強い最上位ヘッドホンの世界で「密閉型でも頂点を狙える」と国内メーカーが示したことにあります。木と漆という日本の素材を、飾りではなく音響設計の一部として使った点も評価できます。最高峰の密閉型を探している人にとって、今冬もっとも試聴すべき1台です。

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参照ソース(噂の出どころ)

オーディオテクニカ、初の“真の密閉型”ヘッドホン「ATH-AWX7000」 – AV Watch(26/10/29)

Audio-Technica ATH-AWX7000 headphones – Gear Patrol(26/10/23)

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