セブン&アイ・ホールディングスは10月8日に2027年2月期の中間決算を発表します。第1四半期は営業利益が61.4%増と大きく伸びましたが、その主因は北米のガソリン収益でした。中間決算で見るべきは、燃料の追い風がどこまで続いたかと、国内セブン-イレブンの客数減に歯止めがかかったかの2点です。

セブン&アイ決算は10月8日──第1四半期は営業益61.4%増

同社のIRカレンダーでは、第2四半期決算の発表は10月8日の予定です。(セブン&アイ・ホールディングス)

7月9日に発表した第1四半期(3〜5月)は、営業収益が2兆3788億円と14.3%減った一方、営業利益は1050億円で61.4%増、純利益は606億円で23.6%増でした。減収はヨーク・ホールディングスやセブン銀行を連結から外した影響が大きく、本業の稼ぐ力はむしろ上がっています。会社はこの結果を受けて通期予想を引き上げ、営業利益4250億円、純利益2780億円、想定為替レートを1ドル150円から157円に見直しました。(流通ニュース)

北米7-Elevenの増益はガソリン頼み

中身を見ると、利益を押し上げたのは海外です。海外コンビニ事業の営業利益は655億円で前年の約7.5倍、米7-Eleven, Inc.ののれん償却前営業利益は880億円で約2.3倍になりました。一方で米国の既存店商品売上は1.4%増にとどまります。店で売れる商品が大きく伸びたわけではなく、ガソリン販売の収益が想定を上回ったことが増益の正体です。

燃料をめぐる環境は今も揺れています。G7は10月2日、国際エネルギー機関(IEA)を通じて4カ月で1億バレルの石油を協調放出することで合意しました。(Euronews)燃料価格が落ち着けば、ガソリンで稼ぐ構図は下期に弱まる可能性があります。中間決算では、会社が下期の燃料収益をどう見積もるかが最大の焦点です。

国内セブン-イレブンは客数減が続く

国内コンビニ事業は第1四半期の営業利益が522億円で4.2%減でした。既存店売上は2.0%増でしたが、店舗投資や広告費が利益を削っています。

月次で見ると、セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上は6月100.0%、7月100.6%、8月100.3%とほぼ横ばいで、客数は96.5%、97.8%、98.1%と前年割れが続いています。客単価の上昇で売上を支えている状態です。米国も8月の既存店商品売上は99.3%と前年を下回りました。(セブン&アイ・ホールディングス 月次営業情報)

客数の減少幅は月を追うごとに縮んでいます。下げ止まりの兆しと読めるかどうかが、国内事業の評価を分けます。

セブン&アイ中間決算で確かめたい2つの数字

中間決算で注目したいのは、海外コンビニの営業利益のうち燃料以外の商品で稼いだ部分がどれだけ伸びたかと、国内の客数が前年並みに戻る道筋が示されるかです。通期予想を据え置くのか、さらに上げるのかも市場の受け止めを左右します。

第1四半期の大幅増益は、店の実力というより燃料相場の恩恵でした。10月8日の決算で問われるのは、ガソリンの追い風が弱まっても利益を保てる体質に変わったかどうかです。数字の大きさより、利益の出どころに目を向けるべき決算です。

あわせて読みたい:ユニクロ9月既存店は10.8%増──10月8日のファストリ決算で問われる「客数減」

本記事は情報提供を目的としており、投資判断はご自身の責任で行ってください。

参照ソース(噂の出どころ)

IRカレンダー 2027年2月期(セブン&アイ・ホールディングス/26/09/08)

セブン&アイ 決算/2~5月営業利益61.4%増、海外コンビニのガソリン収益増で通期上方修正(流通ニュース/26/07/09)

月次営業情報(セブン&アイ・ホールディングス/26/09/15)

G7 agrees 100 million barrel emergency oil release amid US pressure over diesel(Euronews/26/10/02)

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