Mrs. GREEN APPLEが9月30日に出した6枚目のオリジナルアルバム『POPS』が、店頭に並んだ初日だけで57.8万枚を売り、オリコンのデイリーアルバムランキングで1位になった。全16曲のうち9曲が新曲で、バンドが「フェーズ3」と呼ぶ新しい活動期の最初の大作にあたる。数字の大きさ以上に注目すべきなのは、ヒット曲の寄せ集めではなく、新曲を軸にした「アルバムとしての勝負」を選んだことだ。

Mrs. GREEN APPLE『POPS』の初日57.8万枚という数字

『POPS』は9月29日付のオリコンデイリーアルバムランキングで1位を獲得し、初日の売上は57.8万枚に達した。(CDJournal)ストリーミングで聴くのが当たり前になった今、1日でこれだけのCDが動くのは異例だ。配信で曲を聴き込んだファンが、作品を「持つ」ためにCDを買っている。ミセスの強さは、配信のヒットと手元に残すフィジカルの購買を両立させているところにある。

『POPS』は16曲中9曲が新曲

約3年ぶりのオリジナルアルバムとなる本作の収録曲のうち、既発の7曲は「Carrying Happiness」「夏の影」「GOOD DAY」「lulu.」「風と町」「Brand New」「Variety」で、残る9曲が新曲だ。既発曲には、映画『スパイダーマン:ブランニュー・デイ』の日本版テーマソングの「Brand New」や、アニメ『葬送のフリーレン』第2期のオープニングの「lulu.」が含まれる。(Bandwagon)大型タイアップ曲がそろっていながら、新曲を半分以上入れたところに、このアルバムの意志が出ている。代表曲を並べるだけなら、ベスト盤で十分だからだ。

4日で2本のMV──「共犯」が見せた落差

発売後も攻勢は続いている。新曲「ア・ポステリオリ」に続いて「共犯」のミュージックビデオが公開され、4日間で2本のMVがそろった。「ア・ポステリオリ」が光と影のコントラストを強調した映像だったのに対し、「共犯」はパステル調の多幸感あふれる世界から予想外の展開へ進む内容だという。(THE FIRST TIMES)明るい曲調の裏に不穏さを忍ばせる手法は、ミセスがヒット曲で繰り返し見せてきた得意技だ。タイトルの『POPS』は、単に明るい曲を集めたという意味ではないと読むべきだろう。

Mrs. GREEN APPLEの全国ツアーは13都市28公演

アルバムの発売日には、全国ツアー「Ringo Jam Tour ‘SHADOWS’」も香川で始まった。12月28日まで13都市で28公演を回る。アルバムは通常盤が3,300円、初回限定盤が4,400円で、約135分のドキュメンタリー映像を収めた形態や、グッズ付きで28,600円の初回限定BOXも用意された。(ユニバーサル ミュージック『POPS』特設サイト)作品を出して、ツアーで聴かせて、映像で残す。アルバムを軸にした古典的な展開を、国民的バンドの規模で回している。

フェーズ3のミセスが選んだ「アルバムで勝つ」道

単曲が切り出されて聴かれる時代に、アルバムを作る意味は年々薄れていると言われてきた。Mrs. GREEN APPLEはその逆を行き、新曲を軸に16曲の物語を組み、初日57.8万枚という結果を出した。これは、ヒット曲を量産するバンドから、作品単位で語られるバンドへの移行宣言だ。週間ランキングでの最終的な数字はもちろん注目されるが、本当に問われるのは、9曲の新曲から次の代表曲が生まれるかどうかだ。そこまで届けば、フェーズ3は記録ではなく作品で記憶される時代になる。

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参照ソース(噂の出どころ)

Mrs. GREEN APPLE、新アルバムが「オリコンデイリーアルバムランキング」1位 初日売上57.8万枚(CDJournal/26/09/30)

Mrs. GREEN APPLE usher in “Phase 3” with 6th studio album ‘POPS’(Bandwagon/26/09/30)

ミセス、アルバム『POPS』より新MV「共犯」公開!カラフルで多幸感溢れる世界が、予期せぬ展開へ(THE FIRST TIMES/26/10/03)

Mrs. GREEN APPLE 6th ORIGINAL FULL ALBUM「POPS」特設サイト(ユニバーサル ミュージック/26/09/30発売)

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