Black Forest Labsは10月1日、画像生成AI「FLUX 3 Image」をAPIとPlaygroundで公開した。売りは「描く力」ではなく「直さない部分を1ピクセルも動かさない」編集精度だ。価格は1K画像で1枚0.048ドル、10月8日までは半額。画像生成AIの競争軸が、仕事で使える「修正の再現性」に移ったことをはっきり示すモデルである。
FLUX 3 Imageとは──7月発表のFLUX 3から画像版が単独公開
FLUX 3は7月に発表された、画像・動画・音声をひとつのモデルで扱うマルチモーダル基盤だ。先に動画とロボット制御向けが限定公開され、今回ようやく画像版が一般のAPIで使えるようになった。公開日は10月1日で、オープンウェイト版は「数週間以内」とされるが、具体的な日付は出ていない。(Kingy AI)
出力は最大4K。デモでは5456×3072ピクセル(約1680万画素)の画像を、アップスケーラーを使わずに直接生成している。参照画像は1回の生成で最大10枚まで渡せる。
FLUX 3 Imageの新機能──JSONの枠指定で「直す場所」を固定する
最大の特徴は、画面を0〜1000の座標で区切り、要素ごとに名前とIDを付けたJSONで構図を指示できる点だ。編集時は指定した枠の外側のピクセルを「ビット単位で同一」に保つ。公開例では、画像全体の80.7〜89.7%が編集前とまったく同じ値のまま残ったという。(Tech Times)
何度も修正を重ねるうちに顔や背景が少しずつ変わっていく「ドリフト」は、これまでの画像生成AIを広告やECの実務に入れにくくしていた最大の理由だった。言葉で頼むのではなく座標で固定する方式は、その弱点に対する正面からの回答といえる。
この仕組みはプログラムとの相性もいい。JSONで要素を管理できるため、商品画像の背景だけを季節ごとに差し替える、バナーの文字位置を固定したまま色違いを量産するといった作業を、人手を介さずシステムで自動化しやすい。画像生成AIが「人が触るツール」から「業務システムの部品」へ変わる入口になる機能だ。
FLUX 3 Imageの価格──1Kで0.048ドル、4Kは0.607ドル
料金は解像度別の従量課金だ。768ピクセル四方が0.041ドル、標準の1Kが0.048ドル、2Kが0.10ドル、4Kが0.607ドル。10月8日(米太平洋時間午前8時)までは全て50%引きになる。(Kingy AI)
1K画像を1000枚作っても通常価格で48ドル程度に収まる。一方で4Kは1Kの約12倍と急に高くなるため、下書きは低解像度で回し、確定した構図だけ4Kで出す使い分けが前提の価格設計だ。
FLUX 3 Imageが示した画像生成AIの次の勝負
公開初日の時点で、主要な画像生成ランキングにFLUX 3 Imageの登録はまだない。比較対象のGPT Image 2.5などとの画質の優劣は、現時点では判断できない。
ただ、画質の競争はすでに横並びに近づいている。差がつくのは「指示どおりの場所だけを、何度でも同じように直せるか」だ。FLUX 3 Imageはその一点に振り切った。デザイナーや広告制作の現場が求めているのは驚くような1枚ではなく、10回目の修正でも崩れない1枚であり、この方向に舵を切ったモデルこそが業務用の標準を取る。
あわせて読みたい:画像生成AIが「作る」から「直す」へ動いた──ChatGPT Images 2.5が変えた勝負どころ
参照ソース(噂の出どころ)
Black Forest Labs Launches Flux 3 Image: JSON Bounding Boxes Lock Unchanged Pixels Numerically(Tech Times、26/10/02)
FLUX 3 Image Launches: Specs, Pricing, Benchmarks and Model Comparisons(Kingy AI、26/10/01)





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