利上げの日に、くっきり分かれた明暗
2026年9月18日、日銀は政策金利を1.25%へ引き上げた。1995年以来、実に31年ぶりの水準である。世界的に金融引き締めの流れが続くなか、この日ひときわ対照的だったのが、二つの「守りの資産」——金(ゴールド)とビットコインの姿だった。片方は最高値圏を保ち、もう片方は2025年の高値から半値近くまで沈んでいる。同じ「安全資産」という看板を掲げながら、明暗は残酷なほど分かれた。
金は、記録的な高さのまま踏みとどまった
金相場は2026年に入って歴史的な高値を更新し続けた。年初には一時1オンス4,600ドルを超え、8月25日には4,695ドル付近まで駆け上がっている。9月にかけて調整局面に入ったものの、下値は堅い。9月中旬時点でも「4,300ドル台の下値の堅さ」が意識され、強気筋は年末に一段高を見込む。(外為どっとコム)。ゴールドマン・サックスは2026年末の金価格を4,900ドルと予想しており、中央銀行の継続的な買いが相場を下支えするとの見方も根強い。
ビットコインは”デジタルゴールド”になれなかった
一方のビットコインは、まるで逆の一年を過ごした。年初に9万3,000ドルを超えていた価格は6月末には6万ドル前後まで下落し、9月には円建てで1,200万円台を推移している。「BTCは円高で1,220万円台に下落」した局面もあった。(bitbank)。2025年につけた12万6,000ドルの高値からは、半値近い水準だ。下落の主因は取引所の破綻ではなく、米金融政策の引き締めとETFからの資金流出——つまり金利が上がる局面で真っ先に売られる「リスク資産」としての顔が、はっきり出た。(TradingKey)。
「守りの資産」の定義が、問い直されている
ここに2026年の相場の本質がある。金利のある世界が戻ってきたとき、金は通貨や財政への不信を映す避難先として選ばれ、ビットコインは株式に近い値動きでふるい落とされた。「デジタルゴールド」という触れ込みは、少なくともこの一年は看板倒れに終わったと言っていい。日銀の利上げで円にすら金利がつく時代に入り、資金は「利息を生まない資産」を厳しく選別しはじめている。守りの一手として金とビットコインを同列に語る時代は、もう終わったと見るべきだ。今年の相場が突きつけたのは、看板の言葉ではなく実際の値動きで安全資産を選び直せ、という単純な事実である。
参照ソース(噂の出どころ)
金(ゴールド)週間見通し(外為どっとコム マネ育チャンネル/26/09/10)





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