市場の予想どおり、そして予想以上に重い一手
日本時間9月17日の未明、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利の引き上げを決めた。事前に市場が織り込んでいた0.25%の利上げで、サプライズはない。だが中身は軽くなかった。これは約3年ぶりの利上げであり、長く続いた利下げ局面からの本格的な方向転換にあたる。同時に公表された金利見通しでは、年内にもう1回の追加利上げが示唆され、発表を受けてドル円は156円台に乗せて上昇した。(ザイFX!)
今回の会合は、四半期に一度の経済見通しと、政策委員それぞれの金利予想を点で示すドット・チャートの改定が重なる回だった。数字そのものより、ウォーシュFRB議長が会見でどこまで引き締めに前向きな姿勢を見せるかが焦点とされていた。(OANDA証券)
「世界は利下げに向かう」という前提が崩れた
ここ数年、投資家の頭にあったのは「金利はいずれ下がっていく」という見取り図だった。景気を冷やす高金利の時代が終わり、緩やかに利下げへ向かう。その前提で株も債券も買われてきた。ところが足元では、物価の粘り強さや資源高が再び意識され、アメリカはむしろ引き締めに舵を戻した。前提が崩れたことの意味は大きい。
利上げは通常、通貨高の要因になる。金利の高い国の通貨は買われやすいからだ。だが今回は素直な円安一辺倒にはなりにくい。日本でも同じ17日から日銀の金融政策決定会合が始まり、追加利上げの観測がくすぶっているためだ。米国が利上げ、日本も利上げとなれば、ドル高と円高の力が正面からぶつかり、綱引きの様相になる。
本当の勝負は、翌日の日銀会見にある
相場の方向を最終的に決めるのは、18日に予定される日銀会合後の声明と植田総裁の会見だ。日銀が物価目標の達成に強い自信をにじませれば円買いが一気に強まり、逆に慎重な言い回しにとどまれば追加利上げ観測は後退して円売りに傾く。(外為どっとコム)
つまり今週の為替は、日米の中央銀行が同じ週に相次いで判断を下す、極めて珍しい局面にある。どちらか一方だけを見て方向を決めつけると足をすくわれる。声明の一語、会見の表情ひとつで振れ幅が大きくなりやすく、荒い値動きへの備えが要る。
金利が動くと、身近な暮らしも動く
米国の利上げは遠い話に見えて、日本の家計にじわりと効いてくる。ドル建ての資産や輸入品の価格、住宅ローンの金利観、そして株価の重さ。金利が上向く世界では、借金のコストが上がり、値上がりだけを前提にした投資は通用しにくくなる。数字の大きさに一喜一憂するより、「金利の潮目が変わった」という事実そのものを受け止めておきたい。利下げが当たり前だった時代の感覚のまま動くのが、いちばん危うい。今週の日米ダブル会合は、その切り替えを迫る節目になる。
参照ソース(噂の出どころ)
【速報】米FOMC、利上げ決定|FX・為替ニュース(ザイFX!)(26/09/17)
【FOMC】9月会合の注目点:約3年ぶりの利上げ観測が高まるなか(OANDA証券)(26/09/16)
【ドル円見通し】9月FOMC・日銀会合で相場はどう動く?(外為どっとコム)(26/09/15)





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