「純愛」の顔をして、そこにサスペンスがいる

この夏のドラマで、静かに語られ方が変わってきた作品がある。松村北斗が主演する日本テレビ系の土曜ドラマ『告白-25年目の秘密-』だ。土曜21時枠で7月11日から放送されている。地上波の連続ドラマで松村が単独初主演を務める、という話題性だけでも十分に強い。だが本当に面白いのは、この作品が「一途な純愛もの」の看板を掲げながら、中身はしっかりサスペンスだという二枚舌の構造にある。(ORICON NEWS/26/07)。

25年間、同じ人を「陰から」支え続ける男

松村が演じる雪村爽太は32歳。化粧品会社の総務部に勤める、穏やかで控えめな青年だ。小学生の頃にいじめから救ってくれた野瀬麻里子(岡崎紗絵)に恋をし、以来25年、同じ学校、同じ会社へと進み、陰ながら彼女を支え続けてきた。ここまでなら美しい純愛だが、物語はその過程で不正が暴かれ、やがて殺人事件へと転がっていく。(Wikipedia)。

「25年間、陰から想い続けてきた」という設定は、言い方ひとつで純愛にも執着にもなる。この作品はその危うい境界をあえて主役に据えた。視聴者は爽太に感情移入しながら、同時に「この一途さは、どこかで一線を越えていないか」という不安を抱かされる。恋愛ドラマの安心感と、サスペンスの落ち着かなさを、同じ主人公の中で同時に味わわされる。ここが刺さる仕組みだ。

アイドルの「初単独主演」を、あえて純愛に振らなかった

人気グループのメンバーが地上波で初めて単独主演するとき、王道の爽やかなラブストーリーを選ぶ手はいくらでもあった。それをせず、狂気を内側に抱えた片想いの男に振ったところに、この企画の狙いが透ける。ファンが期待する「優しい松村北斗」を入口に置きつつ、その優しさが不穏に反転していく瞬間を見せる。俳優としての振れ幅を証明するには、こちらの方がはるかに効く。ヒロインの岡崎紗絵とは7年ぶりの共演で、佐々木希や玉山鉄二、水野美紀といった実力派が脇を固める布陣も、恋愛ドラマというより人間ドラマの手触りを狙っている。(モデルプレス/26/07)。

令和の恋愛ドラマが「怖さ」を欲しがる理由

ストレートな純愛だけでは、いまの視聴者はなかなか最後まで走ってくれない。配信で一気見される時代に、毎週続きを見せる連ドラが選んだ武器が「秘密」と「事件」だった。恋の物語に謎を仕込み、一途さに不穏さを混ぜる。『告白』の主題歌はSixTONESの「マイオンリー」で、甘いタイトルの裏に25年分の重さを潜ませる作品の構造そのものを、そのまま音にしている。(ORICON NEWS/26/07)。

純愛を純愛のまま差し出さず、サスペンスの緊張感で包んで届ける。『告白』が静かに支持を広げているのは、その二重構造が、王道に食傷した今の視聴者の気分にちょうど噛み合っているからだ。見どころは切ない恋の行方ではなく、その一途さがいつ、どこで反転するのかという一点にある。

参照ソース(情報の出どころ)

SixTONES松村北斗、日テレ『告白』で地上波ドラマ単独初主演(ORICON NEWS)/26/07

SixTONES、松村北斗主演ドラマ「告白-25年目の秘密-」主題歌に決定(モデルプレス)/26/07

告白-25年目の秘密-(Wikipedia)

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