この夏、KAWAII LAB.が一気に「大箱」へ駆け上がる

2026年8月、原宿発のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」が、立て続けに大きな会場を押さえている。7人組のSWEET STEADYが8月23日にぴあアリーナMMで初のアリーナ単独公演を開き、8人組のCUTIE STREETは8月25日から26日にかけて日本武道館で2周年ライブを行う。(Billboard JAPAN/26/07)。デビューから数年、いや2年ほどのグループが、当たり前のようにアリーナと武道館に届いている。この速さそのものが、いまのアイドルの作られ方を映している。

デビュー2年で武道館、という異例

CUTIE STREETは、アソビシステムのKAWAII LAB.から2024年8月にデビューした8人組だ。デビュー曲「かわいいだけじゃだめですか?」はストリーミングで2億回を超え、TikTokでは動画の再生が数十億回規模まで伸びたとされる。(Wikipedia)。結成からわずか2年で武道館という歩みは、かつてのアイドルの常識では考えにくいスピードだ。地道にCDを売り、握手会で一人ずつファンを増やし、何年もかけて大箱にたどり着く。その順番が、根本から書き換わっている。

同じ流れはSWEET STEADYにもある。3枚目のシングル「SWEET STEP」でSNSの話題をさらい、その勢いのまま初アリーナへと進んだ。個々の楽曲がヒットしたというより、短い動画で切り取られたサビと振り付けが、曲そのものより先に広がっていく。楽曲が入口ではなく、踊ってみたくなる15秒が入口になっている。

「かわいい」を、量産できる仕組みにした

この加速の設計図は、KAWAII LAB.第1弾のFRUITS ZIPPERがすでに描いていた。「わたしの一番かわいいところ」がTikTokで爆発的に広がり、短尺動画から始まってメジャーの舞台まで一気に駆け上がる、という勝ち筋を作った。以降のグループは、その成功の型をなぞりながら送り出されている。誰か一人のカリスマに頼るのではなく、「バズる要素」を分解して再現する。だからグループが増えても、それぞれが同じ速度で大箱に届く。

アイドル文化を原宿から世界へ、という旗印のもと、KAWAII LAB.は日本語の「かわいい」を輸出可能なフォーマットに落とし込んだ。(Wikipedia)。言葉が分からなくても、短い動画の中の表情と振り付けは伝わる。国境を越えやすいのは、歌詞ではなく動きだからだ。

速く昇るモデルの、これから問われること

短尺動画を入口にした急上昇は、確かに強い。ただし同じ仕組みで作られたグループが並び立つほど、「どれも似て見える」という飽和の危険も近づく。8月のアリーナと武道館は、その意味で試金石になる。バズで集めた注目を、実際に会場を満員にする熱量へと変換できるか。画面の中の再生回数と、大箱を埋める動員は、必ずしも同じではない。KAWAII LAB.が本当に強いのかどうかは、8月末の客席がどれだけ埋まるかで見えてくる。ここで見るべきは再生回数ではなく、実際に足を運んだ人の数だ。

参照ソース(情報の出どころ)

SWEET STEADY、初のアリーナ単独公演開催を発表(Billboard JAPAN)/26/07

Cutie Street(Wikipedia)

Kawaii Lab.(Wikipedia)

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