ソラがSwitch 2にやってきた
長く待たされていたシリーズ最新作が、ついに任天堂の最新ハードにも姿を見せた。6月9日に配信されたニンテンドーダイレクトで、最大の驚きのひとつがこれだった。「『キングダム ハーツIV』の最新映像が公開され、対応機種はNintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PCと発表された。(ファミ通.com)」かつてのキングダムハーツは、特定のハードに長く縛られ、本編と外伝がバラバラの機種に散らばることで知られた作品だった。その看板タイトルが、最初から全方位のマルチプラットフォームで出る。これは小さな変化ではない。
公開された映像では、現代の東京によく似た「クァッドラトゥム」を舞台に、主人公ソラが戦う姿が描かれた。「渋谷を思わせる街並みの中で、ソラがアクションを繰り広げるバトルシーンが公開された。(電ファミニコゲーマー)」前作からのダークシーカー篇に続く「ロストマスター篇」の幕開けであり、シリーズの新章を象徴する一作だ。
スクエニが「独占」をやめた本当の意味
かつての日本の大手パブリッシャーにとって、看板級のタイトルをどのハードに出すかは政治的な駆け引きの対象だった。独占供給と引き換えにプラットフォーマーから支援を受け、ハードの普及を後押しする。その代わりにユーザーは「遊びたければこのハードを買え」と選択を迫られた。キングダムハーツはまさにその典型で、過去作を遊ぶために複数のハードを渡り歩いた人も少なくない。
その反省を踏まえてか、近年のスクウェア・エニックスはマルチ展開へ大きく舵を切っている。一機種に深く依存する戦略は、そのハードが伸び悩めば共倒れになる。開発費が膨らみ続ける時代に、入口を一つに絞るのはリスクでしかない。だからこそ、発売初日から遊べる窓口を最大化する。Switch 2を加えたのは、携帯と据え置きを行き来できる層を取り込み、シリーズの裾野を広げるための合理的な判断だ。
「いつ遊べるか」より「どこでも遊べる」へ
気をつけたいのは発売時期だ。機種は出そろったが、キングダムハーツIV自体の具体的な発売日はまだ示されていない。「対応機種は発表されたものの、KINGDOM HEARTS IVの発売日は現時点で未定。シリーズは2027年に25周年を迎える。(4Gamer.net)」25周年という節目を考えれば、発売はその前後に照準を合わせてくる可能性が高い。
かつてのゲームファンの関心は「この大作はいつ出るのか」に集中していた。だが、マルチプラットフォームが当たり前になった今、問いは「自分の持っているハードで遊べるか」へと変わった。キングダムハーツIVがSwitch 2を含む全機種に対応したという事実は、ユーザーがハードに縛られる時代の終わりを静かに告げている。どのハードを持っていても、大作の発売日を指をくわえて見送る必要はない。遊び手にとって、これ以上に健全な変化はない。任天堂の最新機にソラが立ったこの一報は、業界の重心が「囲い込み」から「開放」へ動いたことを示す象徴的な出来事だ。
参照ソース(情報の出どころ)
『キングダム ハーツ4』最新映像公開! 対応機種はSwitch2、PS5、Xbox Series X|S、PC(ファミ通.com/26/06/09)
『キングダム ハーツ Ⅳ』がNintendo Switch 2で発売決定。渋谷を舞台にソラが戦う映像が公開(電ファミニコゲーマー/26/06/09)
Switch2版「KINGDOM HEARTS IV」発表。ソラが戦うバトルムービーも公開(4Gamer.net/26/06/09)





コメントを残す