「大きい画面が欲しい」の答えがタブレットでなくなった
タブレットという製品が生まれた理由は単純だった。スマホでは小さく、ノートPCでは大げさ。その中間にある「持ち歩ける大画面」への需要を満たすためだ。ところが2026年、その存在理由が足元から揺らいでいる。理由は折りたたみスマホの大型化だ。広げれば8インチ前後、機種によっては10インチ級に達するモデルが登場し、ポケットに入る一台が小型タブレットの面積をそのまま飲み込み始めた。Samsungが投入した三つ折りのGalaxy Z TriFoldは開くと10インチに迫り、Appleの折りたたみも横長でiPadに近い画面比率になると噂される。(ASCII.jp) 大画面が常に手元にあるなら、別途タブレットを持つ理由は薄れていく。
売れているのは「最新」ではなく「型落ち」
タブレット市場の停滞は、売れ筋ランキングにも表れている。日本で最も売れているのは最新のハイエンドではなく、価格を抑えた型落ちのiPadや2万円台のAndroid機だ。(価格.com) 性能が飽和し、数年前のモデルでも動画やブラウジングには十分。わざわざ高い新型に買い替える動機が生まれにくい。タブレットは「最新を追う製品」から「安く済ませる製品」へと、買われ方そのものが変わってしまった。
メモリ高騰が追い打ちをかける
この流れに拍車をかけるのがメモリ価格の高騰だ。DRAMやNANDの価格はAI需要を背景に急騰し、2026年末までに大幅な上昇が見込まれている。影響は低価格帯ほど大きい。(すまほん!!) 部材が上がれば新型タブレットの価格も上がり、性能向上が小幅なら割高感だけが残る。結果として「新型は高い、型落ちで十分、それなら折りたたみスマホ一台でいい」という消費者の合理的な判断が加速する。タブレットは三方向から居場所を削られている。
生き残るのは「専用機」だけになる
とはいえ、タブレットが消えるわけではない。イラスト制作やノート用途、車載や店舗の業務端末といった「画面が大きいこと自体が目的」の領域では、折りたたみスマホでは代替しきれない強みが残る。逆に言えば、漠然と「大きいスマホ代わり」に買われてきた層は、折りたたみスマホへ流れていく。2026年は、タブレットが万能の中間機から、用途を限定した専用機へと退いていく転換点になる。何でもこなす便利な板という地位は、ポケットの中で開く一台に明け渡されつつある。タブレットの問いは「どれを買うか」ではなく「そもそも要るのか」に変わった。
参照ソース(噂の出どころ)
アップル「折りたたみiPhone」2026年発売か、サムスンと同タイプの噂(26/06/12):ASCII.jp / 2026年6月 タブレットPC人気売れ筋ランキング(26/06/30):価格.com / メモリ価格が年末までに130%上昇か(26/03/15):すまほん!!




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