連日の最高値更新で浮かれていた相場が、たった一日で表情を変えた。23日の東京株式市場で日経平均株価は9営業日ぶりに大幅反落し、前日比2565円58銭安の6万9788円38銭で取引を終えた。下落率は3.55%、節目の7万円をあっさり割り込んだ。8日続伸という熱狂の後に訪れたこの急落は、単なる一時的な調整なのか、それとも宴の終わりの合図なのか。冷静に中身を見ておきたい。(日本経済新聞 26/06/23)
引き金は「利益確定」と半導体株
急落の直接の引き金は、シンプルに利益確定売りだ。前日まで8連騰し、短期間で水準を切り上げすぎた反動が出た。とりわけ重しになったのがソフトバンクグループ(SBG)の急落で、前日の米市場で傘下の英アーム・ホールディングスが大きく売られた流れを嫌気した。指数寄与度の高い一銘柄が崩れると、指数全体が大きく振れる。「AI半導体一本足」の相場が抱える構造的なもろさが、そのまま数字に出た格好だ。(TBS NEWS DIG 26/06/23)
後場を冷やした「韓国株の急落」
もう一つ見逃せないのが、後場にかけて広がった韓国株の急落だ。これが海外勢の心理を悪化させ、大引けにかけて手じまい売りを加速させた。日本株がアジア市場の地合いと連動して動いた事実は、今の上昇が国内要因だけで支えられているわけではないことを示している。海外マネーの気分次第で、これだけの値幅が一日で生まれる。それが7万円台相場の現実だ。
プロが描く「下振れシナリオ」の射程
注目すべきは、この急落で株価が市場の想定レンジの下限に接近した点だ。野村證券のストラテジストは、今回の下げが景気・業績の下振れを相当織り込む水準に達したと指摘する。つまり今回の下落は、楽観一色だった相場が現実的な業績見通しへと帳尻を合わせに行く過程とも読める。最高値の余韻に浸るほど、この種の調整の振れ幅は大きくなる。(NOMURAウェルスタイル)
「小休止」を額面どおり受け取らない
市場では今回の急落を「AIラリーの小休止」と表現する向きが多い。だがこの言葉を素直に受け取るのは危うい。たった8銘柄級のAI関連が崩れるだけで7万円が割れる相場は、上昇のエンジンが太いのではなく、細い柱に荷重が集中しているだけだ。指数が史上最高値圏にあること自体が、次の一押しで大きく揺れる脆さの裏返しになっている。強気を続けるにしても、「一本足」であることだけは忘れないほうがいい。(日本経済新聞 26/06/23)
参照ソース(噂の出どころ)
日本経済新聞「日経平均2565円安、終値7万円割れ AIラリー小休止」(26/06/23)/日本経済新聞「日経平均大引け 9日ぶり大幅反落 2565円安の6万9788円」(26/06/23)/TBS NEWS DIG「日経平均 2565円安の6万9788円で取引終了」(26/06/23)/NOMURAウェルスタイル「日本株急落で野村予想の6月末レンジ下限に接近」





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