初週3万本、ランキング2位という「好成績」

6月3日、『ファイナルファンタジーVII リバース』のNintendo Switch 2版、Xbox Series X|S版、Windows版が同時に発売された。気になる滑り出しは、Switch 2版が初週30,657本を売り上げ、週間ランキング2位に食い込む堅調なスタート。前作にあたる『FF7 リメイク』のSwitch 2版が初週23,428本だったことを考えれば、約30%増の数字で、前作移植を明確に上回った。スクウェア・エニックスの浜口直樹ディレクターも「Switch 2版の売上は非常に良い、満足のいく結果」と手応えを語っている。(ファミ通.com、26/06/07)

しかしPS5版の数字を並べると景色が変わる

ところが、シリーズ全体の文脈に置くと、この「好成績」は途端に色あせる。PS5版の初週は、『リメイク』が702,853本だったのに対し、『リバース』は262,656本。つまりPS5でさえ前作から大きく数字を落としており、Switch 2版の3万本はそのPS5版のおよそ8分の1にすぎない。携帯機で名作を遊べる価値は確かにある。だが「前作超え」という見出しの裏で、シリーズ全体の販売規模が縮小しているという不都合な現実は隠せない。(SWITCH速報、26/06/07)

「分作3部作」という構造が客を選別する

数字の落差を生む最大の要因は、リメイクが3部作という構造を取っていることだ。第1作から第2作で大幅に客が減るのは、3本すべてに付き合うという長期コミットメントへの慎重さの表れだろう。途中から参入しづらく、第1作を遊んでいない層には手を出しにくい。物語を3つに割るほど、ついてくる客は先細る。完成度の高さとは別の次元で、分作という売り方そのものが販売の天井を押し下げているのだ。

第3作の数字が、この戦略の答え合わせになる

移植を重ねて販路を広げる戦略は、確かに取りこぼしを拾う。Switch 2版の前作超えは、その努力が機能している証拠だ。だが本質的な問いは、シリーズ全体の熱量を維持できているかにある。第1作から第2作で半分以下に減った勢いを、完結編となる第3作でどこまで取り戻せるか。FF7リメイクプロジェクトの成否は、派手な発売日の話題ではなく、最後の一本が出たときの累計の数字で静かに判定される。喜ぶのは、まだ早い。

参照ソース(噂の出どころ)

【ソフト&ハード週間販売数】Switch2版『FF7 リバース』もトップ10入り(ファミ通.com、26/06/07)
Switch2『ファイナルファンタジーVII リバース』初週30657本(SWITCH速報、26/06/07)

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