一夜で6万9000円台、最高値を更新
2026年6月15日の東京株式市場は、寄り付きから日経平均が2700円高で始まり最高値を上回ると、上げ幅は一時3600円を超え、初めて6万9000円台に乗せた。きっかけは前日、トランプ米大統領がイランと戦闘終結で合意したとSNSで発表したことだ。(日本経済新聞、26/06/15) 直前まで「中東有事・原油高」を恐れて下げていた相場が、一夜にして強気へ反転した。市場がいかに地政学リスクに神経を尖らせていたかが、この振れ幅に表れている。
上げたのは「平和」ではなく「原油リスクの後退」
急騰の本質は、平和そのものへの感激ではない。ホルムズ海峡の封鎖懸念が遠のき、原油高による企業コスト増とインフレ再燃のシナリオが消えたことが買いを呼んだ。寄り付きでは地政学リスクの後退を受けた買いが幅広い銘柄に広がり、AI・半導体関連の上昇が目立った。(日本経済新聞、26/06/15) 株式市場が見ているのは正義や停戦の中身ではなく、あくまで「企業収益を削る要因が消えたかどうか」という冷徹な計算である。
急騰の裏に潜む2つの危うさ
もっとも、この上げを手放しで歓迎するのは早い。第一に、海外勢の株価指数先物買いがけん引した相場であり、合意が崩れれば同じ速さで巻き戻るもろさを抱える。市場では一段高には「海峡正常化」など実質的な進展が必要との見方も出ている。(日本経済新聞、26/06/15) 第二に、6万9000円という水準はAI・半導体への期待が極端に積み上がった結果でもある。地政学リスクが一つ消えても、相場の重心が数銘柄に偏った構造は変わらない。「戦争終結ラリー」は、火種が一つ消えただけで本質的な割高さを解消したわけではない。歓喜の翌日にこそ、ポジションの偏りを点検すべき局面だ。
参照ソース(噂の出どころ)
日経平均3600円高、一時初の6万9000円台 米イラン合意を好感(日本経済新聞、26/06/15)
東証寄り付き 日経平均2700円高で最高値上回る 米イラン合意で(日本経済新聞、26/06/15)
停戦合意、米市場の見方 株「一段高はイラン譲歩必要」(日本経済新聞、26/06/15)





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