DRAM高騰がタブレットを直撃する

2026年、タブレットの価格を静かに揺らしているのはチップの性能ではなくメモリだ。AIデータセンター向けの需要が急増し、コンシューマー向けDRAM価格はおよそ2.3倍に跳ね上がった。SK HynixやMicronがAI向けに生産資源を振り向けた結果、AppleはSamsungへのDRAM依存を6〜7割まで深める判断を迫られたとされる。(ガジェットコンパス、26/05) メモリは後から増設できない。だからこそ、この高騰は「いま何を買うか」の判断を直撃する。

無印iPadが「最小限の更新」にとどまる理由

注目すべきは、こうした逆風下でAppleが廉価モデルにほとんど手を加えようとしないことだ。2026年前半に見込まれる新しい無印iPadは、A18チップでApple Intelligenceに対応する程度の「最小限の更新」にとどまり、上位のMac新製品の影に隠れるとみられている。(となりずむ、26/05) メモリが高い時期に安いモデルを強化すれば、コストを価格に転嫁できず利益が削られる。Appleがあえて廉価iPadを地味なまま放置するのは、技術的な手抜きではなく、原価が荒れる局面での合理的な防御だ。

Appleが守りたいのは利益率

つまり「安いiPadに本気を出さない」のは、ユーザーへの怠慢ではなくビジネス上の選択である。利幅の薄いエントリー機にメモリ原価の上昇をぶつけると、台数を売るほど損が膨らみかねない。だからAppleは付加価値を上位のProやAir、そしてMacに集約し、廉価帯は「最低限の延命」で凌ぐ。買う側が取るべき構えも明確だ。メモリ高騰が続く前提なら、長く使うつもりの一台は容量を一段上げて先に確保するのが賢い。安さに釣られて最小構成を選ぶと、増設できない弱点に後から泣くことになる。

参照ソース(噂の出どころ)

Appleが深刻なSamsung依存に陥った理由——2026年iPad価格高騰の構造(ガジェットコンパス、26/05)
新型iPadは5月登場?A18でAI対応も、MacBook Neoの影に隠れる「最小限の更新」か(となりずむ、26/05)

コメントを残す

Trending