過去最高値の裏で出た「下方修正」予想

日経平均は2026年6月初旬に一時6万6900円台へ乗せ、取引時間中の過去最高値を更新した。海外投資家の積極的な買い、円安の進行、AI・半導体関連の業績拡大期待が重なった結果だ。(EBC Financial Group・26/06) ところが市場が沸くその裏で、野村證券は日経平均の年末メインシナリオを5万5000円、2027年末を5万7000円と置いている。足元の水準からおよそ16%の下落を見込む、強気相場への冷や水のような数字だ。(NOMURA ウェルスタイル・26/06)

「業績の裏付けなき上昇」への警戒

プロが慎重なのは、今の上昇が企業の実力以上に「期待」と「円安」で押し上げられているとみるからだ。AI関連の数銘柄に買いが集中し、指数が一部の値がさ株で吊り上げられる構図は、相場の足腰が見た目ほど強くないことを示す。実際、野村は景気・業績の下振れを相当織り込む水準まで日本株が急落する場面も想定している。(NOMURA ウェルスタイル・26/06)

円安が業績を膨らませる危うさ

輸出企業の最高益は、その多くが円安による「かさ上げ」を含む。為替が1ドル160円前後に張り付いている間は利益が膨らんで見えるが、円が反転すれば同じ仕組みが逆回転し、利益とともに株価の前提も崩れる。最高値の更新は強さの証であると同時に、上値余地が薄くなった合図でもある。今の株高は、円安という外部要因に支えられた砂上の高台に近い。

最高値圏こそ守りを固める局面

野村の5万5000円予想が伝えているのは弱気の宣言ではなく、「上昇の中身を確かめろ」という警告だ。指数の高さに浮かれて高値づかみをするより、業績の裏付けがある銘柄を選別し、下落シナリオに備えて現金余力を残す――最高値圏の今こそ、その地味な作業が効いてくる。プロが下を見ているときに上だけを見ている個人投資家は、相場が転んだ瞬間に最も大きな代償を払う。

参照ソース(噂の出どころ)

日経平均株価が最高値を更新する理由【2026年6月最新】(EBC Financial Group, 26/06)
2026年の日本株見通し 日経平均株価は年末55,000円がメインシナリオ(NOMURA ウェルスタイル, 26/06)
日本株急落で野村予想の6月末レンジ下限に接近(NOMURA ウェルスタイル, 26/06)

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