1日で2563円安という衝撃
2026年6月、日本株が記録的な下げに見舞われた。6月8日の日経平均は前週末比2563円安(-3.85%)の6万4024円で取引を終えた。米ハイテク株の急落、強すぎる米雇用統計による利上げ警戒の再燃、そして中東情勢の急悪化による原油高が同時に襲いかかった「複合ショック」だ。”歴史的なリスクオフ”と評されたこの下落は、上げ続けてきた日本株の脆さを一気に露わにした。(マーケットレビュー)(26/06/08)
原油高がドル円を「円安固定」にする
今回のショックの本質は、株よりむしろ為替にある。イスラエルとイランの軍事衝突が泥沼化し、ホルムズ海峡の供給寸断リスクからWTI原油は一時1バレル93ドル台へ急騰した。原油をほぼ輸入に頼る日本にとって、原油高は交易条件の悪化に直結し、円を売る圧力になる。結果としてドル円は160円台という歴史的水準で固定化しつつある。野村證券は2026年末のドル円見通しを152.5円へ引き上げ、”中東情勢が米ドル高圧力を強めている”と指摘する。(野村證券)(26/06/05)
「停戦」シナリオに賭けられるか
では出口はあるのか。市場が注視するのは中東の停戦だ。”イラン紛争の終結が近づけば、ドル円は150〜155円へ緩やかに調整し、原油も落ち着く”との見方がある一方、和平交渉は二転三転しており、ドル円は方向感を欠いたまま膠着している。SBI証券も、イラン情勢のシナリオ次第で日経平均は下振れと急反発の両方がありうると分析する。つまり今は、地政学という「読めない変数」に相場全体が振り回される局面だ。(トウシル)(26/06/10)
いまは「現金の比率」を上げる時
筆者の結論ははっきりしている。中東という外部要因が主役の相場で、個人投資家が下手にポジションを取るのは危うい。原油高と円安は、輸入物価を押し上げて家計と内需を確実に削る。一方で停戦が決まれば一転して急反発もありうる。どちらにも賭けられない以上、いまやるべきは値動きを当てにいくことではなく、現金比率を高めて「次の急変」に動ける余力を残すことだ。守りを固めた者だけが、混乱のあとに来るチャンスを拾える。
参照ソース(噂の出どころ)
マーケットレビュー:歴史的暴落の深層と今後の戦略(26/06/08)
2026年末の米ドル円見通しを152.5円に引き上げ(野村證券・26/06/05)
イラン紛争終結間近もドル円は膠着状態(トウシル・26/06/10)





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