芸能人YouTubeブームから5年、何が変わったのか
2020〜2021年、コロナ禍を境に「芸能人YouTuber」が急増した。テレビの仕事が減ったタレントたちがYouTubeに活路を見出し、登録者数を急伸させた時期がある。しかし2026年の今、その潮目は明らかに変わりつつある。芸能人のYouTubeチャンネルは、登録者数こそ増え続けているものの、再生数の伸びが鈍化し、広告収入が「見合わない」ケースが続出している。チャンネル登録者1000万を超えても、実際の月収は数百万円規模にとどまることも珍しくない。テレビのギャラ体系と比べると、相当な「単価の下落」だ。
アルゴリズムが「芸能人」を優遇しなくなった
YouTubeのアルゴリズムは、かつてチャンネル登録者数に大きく依存していたが、今はエンゲージメント(視聴完了率・コメント・共有数)を最優先する。「有名人だから見てみよう」というパッシブな視聴は、アルゴリズム上で評価されにくくなっている。結果として、何百万人もの登録者を持つ芸能人チャンネルが、10万人規模の「専門系YouTuber」に再生数で負けるケースが増えている。「名前で呼ばれる存在」より「コンテンツで選ばれる存在」が強い時代に入った。これは芸能界にとって、かつてない「実力主義への移行」を意味する。
TikTokへの移住は「逃げ」ではなく「戦略転換」だ
2026年に入って、複数の芸能人やアイドルが「TikTok優先」に切り替えている。TikTokは動画1本あたりの制作コストが低く、バズのスピードが速い。また、ライブコマースとの親和性が高く、グッズ販売や案件収益を直接取り込みやすい構造がある。特にアイドルや若手俳優にとって、TikTokは「ファンとの距離を縮める場所」として機能している。YouTubeのように週1本の長尺動画を出し続けるよりも、毎日30秒の近況を投稿する方が、エンゲージメントを維持しやすいことが証明されてきた。
「使い分け」ができる芸能人が2026年以降を制する
重要なのは、YouTubeとTikTokが「別の目的」で使われるようになってきたことだ。YouTubeは「長尺のドキュメントとしての自分」を残す場所、TikTokは「今の自分をリアルタイムで届ける」場所として、それぞれ機能が分担されつつある。そこにInstagramのリールやX(旧Twitter)のスペースも加わり、芸能人のSNS戦略はかつてないほど複雑になった。
2026年の芸能界において、プラットフォームを「選ぶ」のではなく「使い分ける」センスが、生き残りの条件になってきた。視聴率・再生数・フォロワー数だけでは測れない、「コンテンツとの接触の質」を最大化する戦略。それができる芸能人と事務所が、次の5年を制するだろう。「登録者数の多さ」はもはやゴールでも差別化でもない。毎日会いに来てもらえるコンテンツを作れるかどうか、それが唯一の問いになった。
参照ソース(噂の出どころ)
(本記事は公開情報および業界動向の分析にもとづいています)




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