SonyがWH-1000XM6シリーズとは別の「上位ライン」として、「WH-1000XX(The ColleXion)」を発売した。価格は欧州で約€629、日本円換算では10万円前後と、WH-1000XM6(実売約44,000円)から大幅に跳ね上がる。なぜSonyはXMシリーズを「更新」するのではなく、その「上」を作ったのか。(What Hi-Fi?)
The ColleXionのスペック──「折りたたみなし」というトレードオフ
The ColleXionはMediatek MT2855チップとSony独自のDSEE Ultimate(音源アップスケーリング)を搭載し、ANCの精度はXM6を超えるとされている。一方、折りたたみ機構はなく、重量も312gとXM6(254g)より重い。携帯性を犠牲にしてでも、素材・音質・装着感を追求した設計だ。これは「通勤で使うヘッドホン」ではなく「長時間の集中作業や音楽鑑賞に使うヘッドホン」として設計されたことを意味する。(TechRadar)
AppleとBoseが作った「7万円ヘッドホンを買う層」
この動きの背景には、AppleがAirPods Max(2024年モデル)を$549で販売し、一定の需要を生み出した実績がある。Boseも長年6万〜7万円台のプレミアムヘッドホンを展開してきた。「最高の音を出すためなら10万円払う」という市場が実在することが証明されたいま、Sonyがその領域に本格参入するのは自然な流れだ。
XMシリーズは「大衆向け」として棲み分けが完成する
The ColleXionの登場によって、SonyのヘッドホンラインはXM(4万円台・大衆向けプレミアム)とThe ColleXion(10万円台・超プレミアム)という二層構造が明確になった。これはブランド戦略の転換点だ。Bang & Olufsenが高価格帯ヘッドホンで確立したポジションに、SonyがSONYブランドを維持したまま参入する。(Notebookcheck)
ノイズキャンセリングヘッドホンは「高性能なら4万円台で十分」という時代が長く続いた。The ColleXionはその常識への挑戦だ。価格が倍以上になるとき、ユーザーが求めるのは「より良いANC」だけではなく「持っていることへの満足感」も含まれる。Sonyがオーディオにラグジュアリーの文脈を持ち込もうとしている事実は、2026年のヘッドホン市場で最も重要な変化の一つとして記録されるだろう。
参照ソース(噂の出どころ)
Specs for new Sony over-ear headphones leak – they look like the XM6 supercharged(What Hi-Fi? / 26/05)
Sony meets Sonos? Very official-looking images of Sony’s The ColleXion headphones(TechRadar / 26/05)
The ColleXion: More known about Sony’s premium alternative to WH-1000XM6(Notebookcheck / 26/05)





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