2026年5月、ソニーのCEO十時裕樹氏が「PS6の発売タイミングも価格も、まだ決まっていない」と公式に認めた。PS5の発売(2020年11月)から約6年が経過したにもかかわらず、次世代機の輪郭すら見えていない現状は、ゲーム機産業が構造的な転換点に差し掛かっていることを示している。(Push Square)
「7年サイクル」が崩れる理由──HBMという名の壁
PS1(1994)→PS2(2000)→PS3(2006)→PS4(2013)→PS5(2020)という歴史を振り返ると、各世代のサイクルはおよそ6〜7年だった。今回2027年発売を難しくしているのが、HBM(高帯域幅メモリ)の需給逼迫だ。AIデータセンター向けの需要がコンシューマー向けメモリ市場を圧迫しており、一部アナリストはPS6の発売を2028〜2029年と予測する。(Wccftech)
価格問題──「PS5 Proが$699だった」というトラウマ
2024年のPS5 Proは$699.99という価格設定で批判を受けた。PS6がPS5 Proの2倍程度のGPU性能を目標にするなら、部品コストの高騰を踏まえると$799〜$999という試算もある。Nintendo Switch 2が37,980円(約$250)で市場をリードするなか、5万円超の次世代機がどこまで受け入れられるか。ソニーが「価格を決めていない」というのは、決められないのかもしれない。(Screen Rant)
PS6が遅れるほど「PCとクラウドが漁夫の利」を得る
PS5の累計販売台数は約7,000万台に達しているが、直近四半期の出荷ペースは鈍化している。次世代機の空白期間が長引けば、Steam DeckやROG AllyといったポータブルゲーミングPC、あるいはXbox Game Pass経由のクラウドゲーミングへとプレイヤーが流出するリスクは高まる。ゲーム機の競合は「別のコンソール」だけではなくなっている。
「発売日も価格も決まっていない」というCEOの発言は、正直さの表れであると同時に、ゲーム機産業が半導体・AI・価格の三重苦に直面していることの証拠だ。PS6が登場するとき、それは単なる「次世代機」ではなく、ゲーム機そのものの意義を問い直した製品になるはずだ。ソニーにはその問いに答える責任がある。
参照ソース(噂の出どころ)
PS6 Release Date and Price Not Decided Yet, Says Sony(Push Square / 26/05)
PlayStation 6 – Everything We Know About Sony’s Next-Gen Console So Far(Wccftech / 26/05)
PlayStation 6 Official Release Date And Pricing Update Shared By Sony(Screen Rant / 26/05)





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