3年越しの続編、なぜ「2クール連続」なのか

2023年夏、TBS日曜劇場「VIVANT」は社会現象を起こした。堺雅人演じる野崎優作が”別班”として暗躍するスパイ劇は、初回から最終回まで話題を独占し、Blu-rayや配信の再生数でも異例の記録を残した。その続編が2026年7月についに放送される。しかも1クール(約3ヶ月)ではなく、同じ時間帯で2クール連続という異例の規模だ。(ORICON NEWS)

前作ラストシーンの直後から始まる

続編は前作最終回で野崎の前に「赤い饅頭」が置かれたシーンのすぐ後から始まる。脚本・監督の福澤克雄氏は「前作は序章だった」と語り、アゼルバイジャンでの3ヶ月以上に及ぶ大規模な海外ロケを敢行した。キャストには堺雅人を筆頭に、二宮和也、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李ら前作のレギュラー26名が再集結している。(ウォーカープラス)

なぜ今の日本ドラマに「2クール」が必要なのか

日本の連続ドラマが基本的に1クール(10〜12話)で完結してきた背景には、視聴率リスクを最小化するという放送局側の事情がある。2クール制は視聴者の飽きを招くリスクを取りながらも、世界観を深く掘り下げられる強みがある。NetflixやAmazon Prime Videoが長尺ドラマで成功を収めた影響もあり、地上波でも「濃密な物語」への需要が高まっている。VIVANTの2クール化は、そのトレンドへの地上波からの回答だ。

「アゼルバイジャン」という選択が意味すること

前作ではモンゴルロケが話題を呼んだ。今回はアゼルバイジャン。中央アジアと中東の接点に位置するこの国を舞台にすることで、スパイドラマとしてのリアリティと地政学的な緊張感が増す。カスピ海に面した石油産出国としての顔、旧ソ連圏の複雑な政治背景、そして欧米と中国・ロシアが影響力を競う現実の地政学。VIVANTがフィクションでありながら「今、起きていること」を感じさせる理由がここにある。

日曜劇場が仕掛ける「最後の勝負」

配信全盛の時代、地上波ドラマの視聴率は全体的に低下している。TBS日曜劇場はその中で「社会現象になるドラマ」を作り続けることで独自のポジションを確立してきた。VIVANTの2クール続編は、地上波が取れる最大のリスクであり、最大の勝負でもある。7月の放送開始まであとわずか。2023年の熱狂を知る視聴者がどれだけ戻ってくるか、そして新しい視聴者をどれだけ獲得できるかが、日本の地上波ドラマの未来を占う試金石になる。(TVガイドWeb)

参照ソース

堺雅人主演『VIVANT』続編が7月開始 異例の2クール(ORICON NEWS)
VIVANT続編で堺雅人×阿部寛×二宮和也ら再集結(ウォーカープラス)
「VIVANT」続編決定!(TVガイドWeb)

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