新センサーより「測る頻度」を上げてきた
Appleが9月9日(現地時間)のイベントで、Apple Watch Series 12とUltra 4を発表した。Series 12は42mmアルミモデルが399ドルから、Ultra 4は799ドルからで、予約はすでに始まり、出荷は9月18日からとなる。(9to5Mac/26/09/09) 事前には血圧測定の噂もあったが、今回いちばん強調されたのは、まったく別の一点だった。心拍を測る「頻度」である。
5秒ごと、従来比60倍の計測
新しい健康計測システムは、心拍データを5秒ごとに取得する。これは従来モデルの60倍の頻度にあたり、Appleはウェアラブルとして最も正確な心拍センサーだと位置づけている。(BGR/26/09/09) さらに、活動量やバイタル、睡眠のデータをもとに体の準備状態を示す「レディネス」機能や、watchOS 27での更年期前の兆候トラッキングなど、健康まわりの拡張が並ぶ。
派手さより、静かな連続監視
新しいセンサーを一つ足すより、既存の心拍計測をひたすら細かく、頻繁にする——地味だが、これは方向性としてはっきりしている。健康の異変は、一日一回の計測では取りこぼす。5秒ごとに測り続ければ、心拍のわずかな乱れや変化を、本人が気づく前に拾える確率が上がる。時計を「たまに測る道具」から「黙って毎日見守る端末」へ押し進める更新だ。
ハードは堅実に、Ultraは体力勝負
Series 12は充電の高速化とワークアウト時のバッテリー持ちが改善し、6年ぶりにセラミックケースの選択肢が復活した。Ultra 4はバッテリーが大きく増強され、長時間の運用に振っている。(Macworld/26/09) 薄型化や素材、電池といった要素は各社が追いつける部分でもあり、ここでの派手な差別化は狙っていない。地力を底上げしつつ、勝負は別のところに置いている。
差がつくのは、データの密度
スマートウォッチの競争は、機能の数を並べる段階を過ぎた。血圧が載った載らないという単発の話題より、日々どれだけ密に、正確に体を測り続けられるかが本質になる。5秒ごとの心拍という数字は、その密度を60倍に引き上げるという宣言だ。買い替えを決めるのは、目新しいセンサーではない。腕に着けたまま忘れているあいだも、静かに健康を記録し続けてくれるか——Apple Watchが向かうのは、その一点である。
参照ソース
Apple Watch Series 12 announced: Features, price, release date(9to5Mac/26/09/09)
This Is The Apple Watch Series 12 And Ultra 4 – Here’s What’s Actually New(BGR/26/09/09)





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