13年ぶりに、あの救命病棟が帰ってくる

フジテレビの看板医療ドラマ『救命病棟24時』が、13年ぶりに復活する。第6シリーズは10月12日スタートの「月9」枠に決まり、孤高の天才救命医・進藤一生を江口洋介、救命医・小島楓を松嶋菜々子が演じるダブル主演となる。二人の共演は2010年のスペシャル以来、およそ16年ぶりだ。追加キャストには木戸大聖、萩原利久、白石聖が名を連ねる。(映画ナタリー/26/09) 往年のファンにとっては、思わず居住まいを正したくなる報せだろう。

なぜ、いま復活なのか

懐かしさだけで13年の沈黙は破らない。今回のシリーズは「変わりゆく時代の中で失ってはいけないもの」をテーマに掲げ、働き方改革や次世代の成長、命の選択にまつわる物語をつむぐという。(シネマトゥデイ) つまり、かつての「不眠不休で走り続ける熱血救命」から、時間外労働の規制や人手不足という現実を抱えた「いまの医療現場」へと、舞台そのものが更新されている。

熱血だけでは描けない時代へ

医師の働き方改革が本格化し、現場は「気合いと根性で乗り切る」ことが許されなくなった。限られた時間と人員のなかで、誰を、どう救うのか。かつての救命病棟が体力の限界に挑む物語だったとすれば、今度のシリーズは制約のなかで選択を迫られる物語になる。進藤という不変のキャラクターを、まるで変わってしまった環境に放り込むこと自体が、この復活の仕掛けだと言っていい。

W主演が背負う重さ

江口洋介の進藤は、シリーズを貫く精神的な支柱だ。そこに松嶋菜々子演じる小島が並び立つことで、旧作を知る世代の記憶を呼び起こしつつ、現在進行形の医療を語る二本の軸ができる。若手の木戸大聖や萩原利久、白石聖がどんな次世代の医師像を担うのかも、テーマである「次世代の成長」と直結する。看板が大きいぶん、懐古で終わらせない覚悟が問われる座組みだ。

問われるのは懐かしさの先

復活作がぶつかる壁は、いつも同じだ。名前の重さで初回の数字は取れても、そこから毎週見続けてもらえるかは別の話になる。『救命病棟24時』が13年ぶりの登板で示すべきは、あの緊迫感の再現ではなく、いまの医療現場が抱える息苦しさとやりきれなさを、逃げずに画面へ乗せられるかどうかだ。過去の名作を消費するのか、現在の物語として立ち上げ直せるのか。その分かれ目に、この復活の成否がかかっている。

参照ソース

フジ月9の医療ドラマ「救命病棟24時」新作に木戸大聖、萩原利久、白石聖が出演決定(映画ナタリー/26/09)

「救命病棟24時」13年ぶり復活 江口洋介&松嶋菜々子W主演で第6シリーズ制作決定(シネマトゥデイ)

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