また上がる、その理由がいつもと違う

iPhoneが高くなる話はもう聞き飽きた、という人も多いだろう。だが今回の値上げ圧力は、これまでとは種類が違う。犯人は新しいカメラでも、派手なAI機能でもない。スマホの中に大量に積まれる「メモリ」だ。半導体メモリの価格が昨秋からおよそ3倍に跳ね上がり、Appleの利幅を容赦なく圧迫している。転嫁が進めば、13万円だった機種が15万円を超える計算になるという。(日本経済新聞、26/06)

メモリ価格が「過去10年で最大級」に暴れている

数字を見ると、その異常さがわかる。2026年に入ってからのDRAMの契約価格は前の期に比べて9割前後も上昇し、データを保存するNANDフラッシュも大幅高が続いた。生成AI向けのサーバー需要がメモリを奪い合い、スマホ向けに回る分の値段まで押し上げているのだ。この波はiPhoneに限らない。多くのメーカーが2026年モデルで相次いで値上げに動いており、スマホ全体が高価格化の局面に入っている。「メモリ高騰でスマホが相次ぎ値上げ」とのことだ。(シンスペース、26)

Appleはすでに一度、値上げに踏み切っている

実はAppleは2026年7月、日本国内でiPhone 17やAirなど既存シリーズの価格をすでに引き上げている。メモリ高騰分を吸収しきれず、発売済みの製品にまで転嫁したのだ。そして次に控えるProクラスでは、この圧力がさらに強まる。上位モデルほど積むメモリの容量が大きいぶん、原価の上昇をまともに受けるからだ。ティム・クックCEO自身が、メモリ価格の高騰による値上げは避けにくいとの見方を示していると伝えられている。(マイナビニュース スマホワールド、26)

見るべきは「新機能」ではなく「どこにお金が消えたか」

新型iPhoneが高くなると、人はつい新しいカメラやチップに理由を探す。だが今回、値札を押し上げている主役は、目に見えないメモリという部品だ。しかもその高騰は、AIブームがサーバー用メモリを吸い上げた結果である。皮肉なことに、私たちがスマホで使うAIの隆盛が、そのスマホ自体の値段を押し上げている。買い替えを考えるなら、派手な新機能に目を奪われる前に、その価格のどれだけがメモリ不足という事情で乗っているのかを冷静に見極めたい。

参照ソース(引用の出どころ)

迫る「iPhone値上げ」 メモリー価格3倍、転嫁なら13万円→15万円超(日本経済新聞、26/06)
メモリ高騰でスマホが相次ぎ値上げ。2026年モデルの価格を比較(シンスペース、26)
メモリ価格高騰でiPhoneは値上げする?影響・時期を徹底解説(マイナビニュース スマホワールド、26)

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