日テレの水曜10時に、韓国の主演俳優が立つ

2026年秋、地上波ドラマの景色がひとつ変わる。日本テレビの10月期水曜ドラマ「メリーベリーラブ」は、韓国の人気俳優チ・チャンウクと今田美桜のダブル主演。しかも日本テレビと韓国のCJ ENMが手を組んだ、初の共同プロジェクトだ。一夜にしてすべてを失った韓国人の空間プランナーと、イチゴ栽培に情熱を注ぐ日本の農業女子が、自然豊かな日本の島で織りなす、国境を越えたラブコメである。放送初回は10月7日(水)よる10時からと発表されている。(Kstyle、26/09)

「地上波+世界配信」という二段構え

この作品が面白いのは、作り方そのものだ。国内の地上波で流しながら、同時にディズニープラスで世界へ配信される。これは日本テレビホールディングスとウォルト・ディズニー・ジャパンの戦略的協業の一環に位置づけられている。国内の視聴率だけで採算を考える時代なら、ここまでの座組みは組めなかった。海外配信という出口があるからこそ、韓国トップ俳優の起用も、島でのロケも成立する。「日韓共同制作で世界配信も行う」とのことだ。(TOKYO HEADLINE、26/08)

共同制作は「話題づくり」ではなく「生き残り策」

2026年秋は、この一本にとどまらない。海外の複数都市で撮影された大型ドラマや、日韓・国際共同の企画が並ぶ。背景にあるのは、国内市場だけでは制作費を回収しづらくなった現実だ。配信プラットフォームが世界の視聴者へ直接届けてくれる以上、最初から国境をまたいで作ったほうが元が取りやすい。かつては「日本のドラマは日本人が作り、日本人が見る」のが当たり前だった。その前提が、静かに崩れている。

見るべきは「誰と組んだか」ではない

韓国スターの起用と聞くと、話題狙いのキャスティングに見えるかもしれない。だが本質はそこではない。日本のドラマが、国内の視聴率という狭い物差しから、世界の視聴時間という広い土俵へ主戦場を移し始めたこと——それがこの秋の一番の変化だ。今田美桜が韓国の俳優と並ぶ画は、単なる恋愛ドラマの一場面ではなく、日本のテレビ局が生き残りをかけて外へ踏み出した合図でもある。次に問われるのは、この座組みが世界の視聴ランキングでどこまで戦えるかだ。

参照ソース(引用の出どころ)

チ・チャンウク&今田美桜W主演作「メリーベリーラブ」ビジュアル初解禁(Kstyle、26/09)
チ・チャンウク×今田美桜W主演・日韓共同制作ドラマ「メリーベリーラブ」2026年に放送決定(TOKYO HEADLINE、26/08)
チ・チャンウク×今田美桜「メリーベリーラブ」撮影秘話語る(映画ナタリー、26/08)

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