史上最高値圏で、強気論が主流になった

日本株が沸いている。8月25日の日経平均株価は65,856円で取引を終え、前日比プラス0.5%と最高値圏を維持した。(株式ちゃんねる、26/08/25)半年前まで慎重な見方も残っていたが、今や証券各社の見通しは一斉に上を向いている。野村證券はメインシナリオとして2026年末の日経平均を70,000円へと上方修正し、企業の利益拡大を軸に株高基調が続くと見込むとしている。(NOMURA ウェルスタイル)7万円という数字が、もはや誇張ではなく前提として語られ始めた。

強気の根拠は「値動き」ではなく「構造」にある

今回の上昇が過去の急騰と違うのは、支えているのが期待だけではない点だ。第一に、企業の稼ぐ力そのものが底上げされている。円安が輸出企業の利益を押し上げ、一株あたり利益の水準が切り上がった。第二に、記録的な規模の自社株買いが需給を締め上げている。第三に、東証が主導したPBR・資本効率改革が効き始め、現金を抱え込む企業から株主に報いる企業へと経営の姿勢が変わりつつある。

つまり今の日本株は、物語で膨らんだバブルというより、利益と資本効率という実弾に裏打ちされた上昇だ。7万円説を「行き過ぎ」と切り捨てるのは早計である。

それでも死角は消えていない

ただし、高揚のすべてが盤石なわけではない。最大の変数は為替だ。上昇の一因が円安である以上、円が反転すれば利益の追い風は一気に逆風になる。もう一つが、目前に迫ったエヌビディアの決算である。米国時間8月26日、日本時間では27日早朝に発表される同社の数字は、AI相場全体の温度を決める関門になる。会社側は第2四半期の売上高を910億ドル、プラスマイナス2%と見込んでおり、市場予想との微妙なズレが世界の株価を大きく揺らしかねない。(KABUTRACK、26/08/22)日本株はこのイベントに事実上、連動している。

見るべきは水準ではなく、その持続性だ

7万円という数字そのものに意味があるのではない。問われているのは、利益成長と資本効率改善という土台がこの先も続くかどうかだ。土台が続けば7万円は通過点になり、崩れれば夏の高値は蜃気楼に変わる。エヌビディアの決算と円相場という二つの関門を抜けられるか。日本株の夏は、高さではなく足腰の強さで評価される局面に入っている。

参照ソース(情報の出どころ)

2026年8月25日のマーケット情報(株式ちゃんねる、26/08/25)

日経平均株価見通しを2026年末70,000円に上方修正(NOMURA ウェルスタイル)

いよいよ8/26決算!エヌビディア(NVDA)の「買い時」と3大チェックポイント(KABUTRACK、26/08/22)

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