初回は今年最高、それでも空気が重い
2023年に社会現象を起こした「VIVANT」の続編が、2クール構成という異例のスケールで放送されている。初回は世帯視聴率18.8%を記録し、朝ドラや大河すら上回る今年最高クラスの好スタートを切った。(芸トピ/26/08)。ところが夏が進むにつれ、SNSの盛り上がりも数字も、初回の勢いを保てなくなってきた。TBSが社運を賭けた大作は、いま静かに踊り場に立っている。
下降線と、テコ入れのサプライズ
実際、続編の視聴率は「まさかの下降線」をたどり、話題作に視聴者離れが広がっているとされ、TBSは総力戦でのテコ入れに動いていると報じられている。(宮古新報/26/08)。8月23日放送の第15話には、シンガー・ソングライターの大塚愛がサプライズ出演し、話題づくりに拍車をかけた。豪華ゲストの投入は、裏を返せば物語の推進力だけでは引き止めきれなくなっているサインでもある。
失速の正体は「答え合わせ」の宿命にある
前作の熱狂は、正体不明の主人公と、二転三転する裏切りの謎が生んだものだった。だが続編は、視聴者がすでに世界観と人物の立ち位置を知っている状態から始まる。謎の初期値が低ければ、驚きの伸びしろも小さい。「見どころがない」と業界人が漏らすという指摘もあるが、それは作りの粗さというより、答えを知ってしまった物語が背負う構造的なハンデに近い。(現代ビジネス/26/08)。前作の記憶が高すぎるハードルとなり、同じ手が二度は効かない。続編の失速は、VIVANTに限らず大型ヒットの続編がほぼ避けて通れない道だ。
それでも2クールに賭けた意味
ここで冷静に見ておきたいのは、TBSがなぜ半年がかりの2クールという重い器を選んだか、である。話数を増やせば、序盤の失速を後半のうねりで取り返す時間が生まれる。一話完結の派手さで刈り取るのではなく、長い伏線と人間ドラマでじわじわ引き戻す設計だ。数字が落ちたこと自体より、後半で物語が再加速し、初回の視聴者をどれだけ呼び戻せるかがすべてになる。懐かしさは入口にはなるが、居続ける理由にはならない。VIVANT続編に問われているのは、前作の余韻ではなく、いま見続けるに値する新しい謎を後半で提示できるかどうか、その一点に尽きる。
参照ソース(噂の出どころ)
VIVANT続編の初回視聴率発表。今年最高数字(芸トピ/26/08)/VIVANT視聴率がまさかの下降線(宮古新報/26/08)/VIVANTは見どころがないとバッサリ…業界人のホンネ(現代ビジネス/26/08)




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