サウナドラマの金字塔『サ道』が、この秋また帰ってくる。テレビ東京は、原田泰造主演の新シーズン『サ道2026』を、シルバーウィークに5日連続で放送すると発表した。しかも今回のテーマは、これまでの「ととのう」から一歩ずらして「サボりながら、ととのう」。この小さな言葉の変化に、実はいまの空気がぎゅっと詰まっている。
シルバーウィークに5夜連続という賭け
放送は9月19日から23日にかけての5日間。1本のドラマを連日ぶつける大型編成で、9月14日から始まる「テレ東系ウェルビーイングってなんだ?WEEK」の目玉コンテンツに据えられている。連ドラを毎週1話ずつ追うのが当たり前だった時代に、休みに合わせてまとめて浴びせる。この編成自体が、いまの視聴スタイルへの答えになっている。配信サービスで一気見するのが習慣になった今、地上波もまた「まとめて観てもらう」形に寄せてきたわけだ。しかもサウナという題材は、ゆっくり浸かってととのう時間そのものがテーマ。連休にだらだら観てもらうのに、これほど相性のいい編成もない。休日にどっぷり浸かってもらう狙いだ。
新キャラ「蒸くん」の登場
物語には新しい仲間も加わる。原田泰造演じるナカタアツロウと、三宅弘城演じる偶然さんという、シリーズおなじみの常連コンビ。そこへ、行きつけの「サウナ北欧」で、ととのった経験がないというサッカー選手「蒸くん」が加わるという。原田泰造&三宅弘城のスペシャルトークショーの実施も決定していると報じられています。(映画.com) 常連コンビに“ととのい未経験者”を放り込む構図は、初心者を置いてけぼりにしない優しさでもある。
「ととのう」から「サボる」への転換
注目したいのは、テーマの言い換えだ。サウナブームのピークだった頃、合言葉は「ととのう」だった。心身を整えて、また明日から頑張るための回復。どこかストイックで、自己管理の香りすら漂う言葉だった。ところが今作は「サボりながら、ととのう」。頑張る前提をいったん外し、堂々と休むことそのものを肯定している。整えるのは次の労働のためではなく、ただ心地よいから休む——そんな開き直りにも近い優しさがある。今度のテーマは“サボりながら、ととのう”だと明かされています。(クランクイン!) この一語の変化に、時代の気分がにじんでいる。
ブーム一巡後にあえて仕掛ける意味
サウナ人気は一時の爆発的な流行を越え、すっかり定着した。街のあちこちに施設が増え、「サ活」という言葉もすっかり日常語になった。だが数が増えればブーム特有の目新しさは薄れ、話題としての瞬発力は落ちていく。それでもテレ東が大型編成に賭けるのは、熱狂が去ったあとにこそ「生活習慣としてのサウナ」を描く余地があると見ているからだろう。流行りものとして消費される段階が終わったからこそ、そこに根を張った人々の日常を、じっくり物語にできる。流行を追う番組ではなく、休むことを肯定する物語へ。舞台が落ち着いたからこそ、テーマを深掘りできるのだ。
頑張らない休みを肯定する時代へ
『サ道2026』がシルバーウィークに5夜連続で仕掛ける本当の狙いは、単なる続編の話題づくりではない。「ととのう」から「サボる」へと言葉を変えたこの作品は、回復や自己研鑽のためではなく、ただ休むことそのものを肯定する。頑張り疲れた私たちに、堂々とサボる口実をくれる一本だ。連休にわざわざ5日連続でぶつけてくるのは、その背中を押すためだと見ていい。この秋のシルバーウィークは、罪悪感なくソファに沈み込むのが正解かもしれない。
参照ソース(噂の出どころ)
原田泰造主演ドラマの新シーズン「サ道2026」シルバーウィークに5日連続放送決定 今度のテーマは“サボりながら、ととのう”(映画.com, 26/08/18)
原田泰造×三宅弘城『サ道2026』シルバーウィークに5日連続放送!新たな仲間“蒸くん”も登場(クランクイン!, 26/08/18)




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