PS5で『Halo』が遊べる。この一文に、20年以上ゲームを追ってきた人ほどギョッとするはずだ。『Halo』はXbox という箱を売るための切り札で、プレステでは絶対に遊べないタイトルの代名詞だった。その大原則が、この夏あっさり崩れる。7月末、『Halo: Campaign Evolved』がPS5に上陸する。
7月末、初代Haloのリメイクがプレステに来る
『Halo: Campaign Evolved』は初代『Halo: Combat Evolved』を一から作り直したリメイクで、PS5・Xbox Series X|S・PCで同時に発売される。海外では7月28日、日本を含むアジア圏では7月29日に配信が始まる。(ファミ通.com/26/07)。史上初めて、マスターチーフがプレイステーションのコントローラーで動くことになる。長年Xboxの城を守ってきた看板が、自ら堀を渡った格好だ。
「独占」がハードを売る時代の終わり
かつては強力な独占タイトルがハードの勝敗を決めた。『Halo』が遊びたいからXboxを買う。その動線があったからこそ、マイクロソフトは頑なにプレステへの供給を拒んできた。ところがいま、ハードを1台余計に売る利益より、より多くの人にソフトとサービスを届ける利益のほうが大きいと判断が変わった。ゲーム機というハコで囲い込む戦略が、限界に来ている。
狙いは1台の販売ではなく、遊ぶ人の総数
本作はクロスプレイやセーブデータの共有に対応し、最大4人のオンライン協力プレイも用意されている。(Halo公式サイト/26)。プラットフォームの壁を越えて一緒に遊べる設計そのものが、「どのハードで買ったか」を無意味にしようとしている。マイクロソフトが見ているのは、Xboxの販売台数ではなく、『Halo』を遊ぶ人の総数だ。プレステユーザーという最大の未開拓市場を、もう放置しない。
これは撤退ではなく、勝ち方の乗り換えだ
『Halo』のPS5進出を「Xboxの敗北」と読むのは表面的すぎる。ハードで囲い込む古い勝ち方を捨て、ソフトとサブスクを全機種にばらまいて稼ぐ新しい勝ち方へ、マイクロソフトが乗り換えたと見るべきだ。任天堂が独自路線で存在感を保つ一方、Xboxとプレステの垣根はこうして静かに溶けていく。25年間「Xboxの顔」だった『Halo』がプレステで遊べるという事実は、据え置き機戦争そのものの終わりを告げる号砲になる。プレステ勢は、まず初代の名作を存分に味わえばいい。




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