今週金曜、ついに劇場へ

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が7月24日に公開される。ちいかわにとって初めての映画で、公開を前に本編映像や場面カットが解禁されたとのことです。(アニメイトタイムズ)(26/07)題材に選ばれたのは、原作の中でも屈指の長編として知られる「セイレーン編」。人魚の伝説が残る島を舞台にした物語です。(MOVIE WALKER PRESS)(26/07)

かわいい日常回ではなく、あの長編を選んだ意味

ここが今回の映画の一番面白いところだ。ちいかわには気楽に笑える日常回がいくらでもあるのに、初めての映画に据えたのは、読者の間で「怖い」「不穏」と語り継がれてきたエピソードだった。この選択が示しているのは、映画の想定客が子どもではなく大人だということ。ちいかわ人気の核は、かわいい絵柄そのものではなく、かわいい絵柄で描かれる理不尽な世界にある。制作側はそれを正確に分かっていて、作品の本質のほうを大画面に持ってきた。

連載6年、キャラクタービジネスの総仕上げ

ちいかわの連載開始は2020年。アニメ化、グッズ、コラボと段階を踏み、6年目で映画に到達した。キャラクターIPにとって映画は単なる収益源ではなく「格」を引き上げる装置で、ここを越えると国民的キャラクターの棚に入る。夏休み初日の金曜公開という日付も、ファン層と家族層を同時に取り込む設計で、興行の入り口としては満点に近い。

ちいかわは「癒し」では説明できない

このキャラクターがここまで大きくなった理由は、癒しではない。働いて、試験に落ちて、それでも生きていく姿への共感だ。だから初映画が不穏な長編でも、ファンは驚かない。むしろそれこそが見たいものだ。この映画の成否を測る物差しは初週の動員数ではなく、「かわいいから」ではなく「怖いのに見たいから」で劇場に来る客をどこまで運べるか。そこが埋まったとき、ちいかわはキャラクターグッズの人気者から、物語で人を動かす作品へと完全に立場を変える。

参照ソース

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』7/24公開|本編映像&場面カット解禁(アニメイトタイムズ)

映画ちいかわ 人魚の島のひみつ:映画作品情報(MOVIE WALKER PRESS)

映画ちいかわ 人魚の島のひみつ 作品情報(映画.com)

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