Ethereum Foundationに何が起きているのか
2026年5月25日、Ethereum(イーサリアム)の創設者Vitalik ButerinがXに長文の声明を投稿した。内容は、Ethereum Foundation(EF)の大規模な方針転換だ。「今後はより小さな組織として動く」「ETHの売却を減らす」という二つの決断は、暗号資産市場にとっても大きなサプライズだった。
なぜEFは「縮小」を選んだのか
2026年に入り、EFはかつてないほどの人材流出に直面した。5月だけで5人が去り、年間では少なくとも8人のシニア研究者・スタッフが退職または退職予定を表明した。背景には「EFの方向性が不明確だ」という内部からの批判がある。Buterinは今回の声明でこれを正面から認め、「私自身の組織内の影響力も縮小する方向に進む。それが正直なところ、私が望んでいることだ」と語った。とのことです。(CoinDesk)
「売るETHを減らす」の意味
EFはこれまで活動資金を調達するため、保有するETHを定期的に市場で売却してきた。これがETH価格に対する継続的な「売り圧力」になっていると批判されていた。Buterinは今回、検閲耐性・オープン性・プライバシー・セキュリティという4つの中核的価値(CROPS)に関わる活動のみに注力し、「その意味で売るETHの量は減る」と明言した。これはETHホルダーにとって理論上は需給改善の朗報だが、市場の受け止めは複雑だ。とのことです。(Unchained Crypto)
「CROPS」とは何か
Buterinが今後のEFの重点として挙げた「CROPS」とは、Censorship Resistance(検閲耐性)・Openness(オープン性)・Privacy(プライバシー)・Security(セキュリティ)の頭文字だ。つまりEthereumの「魂」そのものを守ることに全リソースを集中させる方針だ。商業的なアプリケーション層の開発支援や生態系全般への広範な関与は縮小し、プロトコルの基盤部分の強化に特化する。この方針は、「EFはもっとプロダクト志向であるべき」と主張していた離反組の批判とは正反対のベクトルだ。
ETH価格への影響をどう読むか
2026年5月25日時点で、ETHは約2,097ドル近辺で推移している。Spot Ethereum ETFは10日連続で資金流出が続いており、市場センチメントは弱い。今回のEF縮小宣言が好材料になるかどうかは意見が分かれる。組織の混乱が収束するとポジティブに評価する声もある一方、「中核的な開発者がいなくなれば技術的停滞につながる」という懸念も根強い。VitalikのETH改革は、「分散型」を標榜する組織がどう意思決定し進化するかという問いへの答えだ。「縮小」という選択が正解かどうかは、今後2〜3年のプロトコル進化が証明することになる。
参照ソース
Buterin says Ethereum Foundation will shrink, sell less ETH, and focus on CROPS(CoinDesk)(26/05/25)
Vitalik Buterin Says Ethereum Foundation Will Be a Smaller Ship That Sells Less ETH(Unchained Crypto)(26/05/25)





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