折りたたみスマホは「成熟した失敗」だ
Samsung Galaxy Z Fold7とFlip7が2025年7月に世界69市場で同時発売された。デバイスとしての完成度は疑いなく高い。厚さはシリーズ最薄、重量も改善され、Galaxy AIとの統合は深化した。それでも折りたたみスマホの世界シェアは1〜2%台に留まる。完成度が上がるほどに「なぜ売れないのか」という問いも鮮明になる。
価格という「壁」は本質ではない
よく言われるのは「高すぎる」という批判だ。Galaxy Z Fold7は国内で25万円超、Flip7でも12〜15万円台という価格帯だ。しかしiPhone 18 ProやPixel 9 Proも10万円を超えており、ハイエンドスマートフォン自体の価格が上昇している今、折りたたみだけの問題ではない。本当の壁は価格ではなく「使い方」だ。(Samsung Newsroom)
「大画面が必要な場面」が日常にない
Z Fold7の内側ディスプレイは7.3インチで、タブレット的な使い方ができる。しかし現実の生活で「スマートフォンを使いながら、もっと大きな画面があれば」と感じる瞬間はそれほど多くない。動画視聴はタブレット、仕事はPCという棲み分けが定着した今、「中間」のデバイスはポジションを得にくい。折りたたみのコンセプトが、ライフスタイルの変化に追いついていないのだ。
Samsung以外が撤退、または参入しない理由
折りたたみスマホを本格展開しているのは実質的にSamsungとHuaweiだけだ。Appleはリソースを持ちながらもiPhone Foldを2026年まで出さなかった。Googleも小型のPixel Foldを限定展開するにとどまる。これはメーカー側の「リスク計算」の結果だ。折りたたみは製造コストが高く、歩留まりも悪く、修理コストも高い。売れるプレミアム市場にはすでにiPhoneがいる。参入コストに見合うリターンが見込みにくいのだ。
「普及」には何が必要か
折りたたみスマホが主流になるには、価格が7〜8万円台に下がり、かつ「折りたたみでしかできないこと」が明確になる必要がある。前者は部品コストの低減で時間が解決するが、後者はまだ見えていない。Galaxy AI、Gemini Nano統合、マルチウィンドウ活用──これらは既存のフラットスマホでもできる。折りたたみが「ガジェット好きの趣味」を超えるには、折りたたむことで変わる体験の「キラーユースケース」が必要だ。2026年の今、それはまだ発明されていない。
参照ソース(噂の出どころ)
Samsung Launches Galaxy Z Fold7, Z Flip7 Globally | Samsung Newsroom(25/07/xx)
Samsung Galaxy Z Fold7: Raising the Bar for Smartphones | Samsung Newsroom(25/07/xx)





コメントを残す