主役は金、しかし脇役が動き出した

2026年の貴金属市場は金の史上最高値ばかりが注目されてきた。だが本当の変化は、これまで脇役だった銀とプラチナで起きている。2025年11月には国際銀価格が一時57ドル台まで上昇し、1980年・2011年の高値である約50ドルを上回って史上最高値を更新した。(Revalue News Media/26/06/10更新) 金の陰で、銀はすでに歴史的な水準に達している。

プラチナを押し上げる「供給不足」

プラチナは2026年6月時点で1グラムあたり約9600円〜1万1000円台まで戻した。背景には慢性的な供給不足への警戒に加え、金高騰を受けた割安なプラチナへの見直し買い、投資資金の流入がある。(Revalue News Media/26/06/10更新) 金とプラチナの価格差が開きすぎたことが、逆にプラチナを買う理由になっている。割安に見えるものへ資金が流れるのは相場の常だ。

銀は「安全資産」と「工業金属」の二役

銀の強さは性格の二面性にある。地政学リスクが高まる局面では安全資産として買われ、同時に太陽光パネルや電子部品に不可欠な工業金属としての実需も伸びる。国際紛争や政治的緊張が続くなかで、安全資産需要が相場を下支えしていると分析されている。(Revalue News Media/26/06/10更新) 有事に買われ、平時には産業が消費する。この二役こそ、金にはない銀の底堅さだ。

中央銀行の金買いが波及している

そもそも金相場を押し上げてきたのは、世界の中央銀行による年間1000トン超の購入だ。年間生産量の約3割に達する規模が、金を構造的に高値へ押し上げている。(ダイヤモンド・オンライン/26/06/15更新) その金が高くなりすぎた結果、資金は銀とプラチナへ滲み出している。

2026年後半に問われること

2026年の貴金属は「金の一強」から「三つ巴」へと重心を移しつつある。金が中央銀行の買いで底上げされる限り、割安に見える銀とプラチナには資金が回り続ける。ただし銀は値動きが金の数倍激しく、プラチナは景気後退局面で工業需要が細る弱点を抱える。派手な上昇の裏で、金以上に振れの大きい資産だという事実は忘れるべきではない。分散の対象として持つなら、金を軸に銀・プラチナは脇役として少量、が現実的な構えになる。

参照ソース(噂の出どころ)

銀価格が高騰している理由と今後の予想(Revalue News Media/26/06/10)

プラチナ価格の高騰理由と今後の見通し(Revalue News Media/26/06/10)

金よりプラチナ!?銀も急騰?2026年に選ばれる3大貴金属(ダイヤモンド・オンライン/26/06/15)

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