メモリが数カ月で5倍になった
自作PCの前提が、この半年で静かに崩れた。かつて安価だったDDR5-5600の16GB×2枚組は、一時の底値から11万円以上、およそ5.3倍まで跳ね上がった。(ニッチなPCゲーマーの環境構築Z/26/06/12更新) メモリはPCで最も価格が安定していた部品であり、その常識が根こそぎ覆っている。
犯人はゲーマーではなくAIだった
高騰の引き金はゲーム需要ではない。SamsungとSK HynixがOpenAIと結んだ供給契約では最大で月90万枚のDRAMウェハが確保されるとされ、これは世界のDRAM生産量の約4割に相当する。(PC Watch/26/06/10更新) AIデータセンターが半導体の需要を丸ごと吸い上げ、個人が買う分が枯渇する。自作ユーザーは、巨大テック企業の設備投資競争に横から巻き込まれた格好だ。
値上げはまだ終わっていない
Samsungは2026年第2四半期にメモリ価格を平均で約30%引き上げた。第1四半期の実質的な倍増に、さらに上乗せする形だ。(AUTOMATON/26/04/06更新) メモリとSSDの値上がりでPC全体は15〜30%高くなる見通しで、価格が落ち着く気配はまだ見えない。
「安く自由に組む」時代の終わり
必要なパーツを選んで安く組むという自作PCの根本的な魅力は、2026年に大きく揺らいでいる。メモリを削ればAIもゲームも快適に動かない一方、価格はAIインフラ投資が続く限り高止まりする。自作は「安さ」ではなく「どうしても欲しい構成を自分で握る」ための選択へと性格を変えつつある。純粋にコストを抑えたいなら、いまはメモリ据え置きの完成品を選ぶか、値下がりを待つほうが賢い。趣味の自作が、明確に贅沢品になった年として2026年は記憶されるだろう。
参照ソース(噂の出どころ)
2026年Q1のDRAM/NAND価格予測、DDR5が大幅高騰(ニッチなPCゲーマーの環境構築Z/26/06/12)





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