王者Apple Watchに異変
スマートウォッチ市場で35%超のシェアを握り、長く王者として君臨してきたApple Watchに変調が見えている。「Apple Watchは2年連続で出荷を減らし、中国勢の台頭で世界シェアに変動が起きている」と報じられた。(36Kr Japan 26/05/26) 市場全体が成長を続けるなかでの出荷減は、単なる買い替えサイクルの問題では片付けられない。北米ではGarminが前年比で2桁成長を見せる一方、AppleとFitbitが伸び悩む。盤石に見えたAppleの牙城に、明確なヒビが入り始めているのだ。
台頭する中国勢の正体
Appleの足元を脅かしているのは、SamsungでもGarminでもない。HuaweiやXiaomi、そして子ども向けスマートウォッチで知られるImoo(小天才)といった中国勢だ。「2024年の世界出荷でHuaweiが2位、Xiaomiが4位、Imooが5位に入り、Imooは初のトップ5入りを果たした」とされる。(Counterpoint 26/05/20) 彼らの武器は圧倒的な価格競争力と、必要十分な機能だ。Apple Watchが数万円する一方、中国勢は1万円前後で心拍・睡眠・通知をこなす。多くのユーザーにとって、スマートウォッチに求める機能はすでに「足りている」。この現実が、高価格帯のAppleには逆風になっている。
「健康デバイス」競争の次の主役
ここで重要なのは、市場の主戦場が「便利ガジェット」から「健康デバイス」へ移っていることだ。血中酸素、睡眠スコア、心電図──各社が医療領域へ踏み込むほど、信頼性と認証が問われる。Appleはこの分野で先行するが、中国勢は安価に健康機能を載せて裾野を一気に広げる戦略を取る。高機能で守るAppleと、低価格で攻める中国勢。スマートウォッチは今、二つの異なる戦い方がぶつかる転換点にある。
まとめ:王者はもう独走していない
実はApple Watchはもう「独走」していない。市場が成熟し、機能が出尽くした今、消費者は「ブランド」より「価格と十分さ」で選び始めた。中国勢の台頭は、スマートウォッチがスマホと同じ道──プレミアムと低価格の二極化──をたどり始めた証拠だ。Appleが次に示すべきは、新しいガジェットではなく「これは医療機器だ」と言い切れるだけの価値である。それができなければ、王者の座は静かに崩れていく。
参照ソース(噂の出どころ)
Apple Watch、2年連続で出荷減 中国勢が台頭、世界シェアに変動(36Kr Japan・26/05/26)
スマートウォッチ グローバル市場シェア(Counterpoint・26/05/20)




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