2026年秋、スマホカメラに「絞り」がやってくる
2026年9月に発売が予定されているiPhone 18 Proには、スマートフォンカメラの歴史を塗り替えるかもしれない技術が搭載される見込みだ。それが「可変絞り(Variable Aperture)」だ。LG InnotekとFoxconnが部品を供給し、LuxshareとSunny Opticalがアクチュエーターを担当する、複数のサプライヤーが連携して実現するこの機構は、スマートフォンが一眼カメラに近づく最後の大きな壁を超えることを意味する。(MacRumors)
「絞り固定」がスマホカメラの最大の弱点だった
一眼レフやミラーレスカメラには「絞り(F値)」の概念がある。F1.4で撮れば背景が大きくボケ、F16まで絞れば前景から遠景まですべてがシャープになる。この「撮影者の意図を絞りで制御する」という機能が、スマートフォンカメラには長い間存在しなかった。
iPhoneは人工的なポートレートモードで背景ボケを再現してきたが、これはアルゴリズムによる「擬似ボケ」だ。光学的な絞りが変化することで生まれる自然なボケや光線の変化を、AIはまだ完全には再現できていない。可変絞りが搭載されれば、この「偽物の壁」を取り払うことができる。
A20 Proの2nmプロセスが可変絞りを可能にした理由
可変絞りが今まで搭載されなかった最大の理由は「処理能力と消費電力」だ。絞りが変化するたびに露出、ホワイトバランス、フォーカスをリアルタイムで最適化し直す必要があり、これには膨大な計算が瞬時に走る。
TSMC製2nmプロセスで作られるA20 Proチップは、現行A19 Proより最大15%の性能向上と30%の電力効率改善を実現するとされており、この余剰演算能力がカメラシステムへと充てられる。48MPの望遠レンズ(ペリスコープ式)にも可変絞りが搭載される予定だ。(Gadget Hacks)
本当に「一眼に追いつく」のか、それとも過大評価か
正直に言えば、可変絞りが搭載されても「一眼の完全代替」にはならない。センサーサイズの壁は依然として大きい。フルサイズミラーレスのセンサーはiPhoneの数十倍の面積を持ち、この物理的な差は光の収集量に直結する。ダイナミックレンジ、高ISO時のノイズ耐性、夜景の描写力──これらはまだ一眼が圧倒している。
だが「絞りがあること」で撮影者が意図を持って制御できる幅が広がる。カメラの「画質」ではなく「表現の自由度」という軸では、iPhone 18 Proは確実に一歩近づく。
「最後の壁」の先にあるもの
可変絞りの搭載は、スマートフォンカメラが純粋な光学進化の余地をほぼ使い切ったことを示すサインでもある。残された大きな革新は光学ズームの倍率拡大と、センサーサイズの限界に挑む薄型化技術ぐらいだ。
iPhone 18 Proの可変絞りが「感動的な革命」になるかどうかは、ユーザーがどれだけ写真の表現を意識して使うかにかかっている。一般的なSNS撮影には「オーバースペック」かもしれないが、スマホ一台で写真表現を突き詰めたいユーザーにとっては、長年待ち望んだ機能の到来だ。スマートフォンカメラの進化は、これからは「性能の向上」よりも「意図の実現」という次元に入っていく。(Gadget Hacks)
参照ソース
iPhone 18 Pro: Everything We Know – MacRumors
iPhone 18 Pro A20 Chip Rumors: What 2nm Means for Battery and AI – Gadget Hacks
iPhone 18 Pro Gets Variable Aperture Camera in 2026 – Gadget Hacks





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