「息子に似たロボット」を迎え入れる夫婦の物語
2026年5月29日、是枝裕和監督の新作映画『箱の中の羊』が公開される。主演は綾瀬はるかと千鳥・大悟。物語の核心は、最愛の息子を亡くした夫婦が、その姿を模したヒューマノイドを養子に迎え入れる、という近未来の設定だ。是枝作品の代名詞ともいえる「家族とは何か」という問いを、人工知能と人型ロボットが現実のものとなりつつある2026年に問い直した意欲作だ。
カンヌで2,300人が9分間立ち上がった
本作は第79回カンヌ国際映画祭の正式競争部門に選ばれ、5月16日にワールドプレミアを迎えた。上映後、2,300人収容の会場から約9分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こったという。The Hollywood Reporter Japanは「綾瀬はるかの演技が光る優しい近未来SF」と評した。とのことです。(THR Japan、26/05/16)。
千鳥・大悟は完成披露試写会で「綾瀬さんをエスコートしてみせる」と宣言。当日のレッドカーペットでは約束通りに彼女へ手を差し伸べる姿が、会場を大いに沸かせた。是枝組への初参加にして映画初主演という、コメディアンらしからぬ挑戦だ。
大悟が「演じる」を選んだ必然
千鳥・大悟といえば、日本のバラエティで圧倒的な存在感を持つ。そんな彼が映画初主演で是枝作品を選んだ背景には、是枝監督のキャスティングの独特な哲学がある。かつて柳楽優弥(「誰も知らない」)や阿部サダヲ(「そして父になる」)を起用した際も、”予想外の人選”が作品に深みをもたらした。大悟の持つ「庶民的な哀愁」が、息子を失った父親の役を生かすと監督は判断したのだろう。
ヒューマノイドの「翔」を演じる桑木里夢は200人超のオーディションから選ばれた新人。本物のロボットのような所作でありながら、感情の揺らぎを滲ませる難役を担う。
「AIが身近になった今だからこそ」刺さる映画
2026年は、ChatGPTやClaudeが日常に溶け込み、ヒューマノイドロボットの実証実験が各国で始まった年だ。「ロボットが家族になる可能性」はSFではなく、ビジネス・倫理・法律の話として語られ始めている。その時代に、是枝裕和が問うのは「その子を愛せるか」という、もっとも根源的な問いだ。北米配給はNEON、アジア・欧州でも配給が決まっており、グローバルでの注目度は高い。とのことです。(映画.com、26/02/06)。
参照ソース
カンヌ2026出品、是枝裕和監督『箱の中の羊』米レビュー(THR Japan、26/05/16)
綾瀬はるか×千鳥・大悟×是枝裕和監督「箱の中の羊」(映画.com、26/02/06)
千鳥・大悟はエスコート──カンヌレッドカーペット(ORICON NEWS、26/05/16)




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