アプリグリッドが消えたスマートフォン

2026年4月24日、SoftBankが独占販売を開始した「Natural AI Phone」は、見た目こそ普通のスマートフォンだが内部のOSがまったく違う。米スタートアップBrain TechnologiesのNatural OSを搭載し、アプリを並べたホーム画面(アプリグリッド)が存在しない。右側面の「AIボタン」を押すと、ユーザーの意図を理解したAIが必要なアクションを横断的に実行する。価格は93,600円(約589ドル)で、SoftBankの全国5,000以上の店舗で取り扱われる。(SoftBank News

なぜ日本が世界最初の市場なのか

Natural AI Phoneが世界に先駆けて日本でローンチされた理由は単純ではない。日本はスマートフォン普及率が高く、SoftBankという全国規模の流通パートナーを持ち、新しいデバイスカテゴリへの受容性が一定以上ある市場だ。Brain Technologiesにとって日本は「コントロールされた大規模実験場」であり、ここで成功すれば世界展開の証明になる。(GlobeNewswire)グローバル版は2026年後半に投入予定で、より高機能なバージョンになる見通しだ。

「アプリレス」が問いかけること

スマートフォンの歴史はアプリの歴史でもあった。2008年のApp Store登場以来、スマホはアプリを集めるデバイスとして進化してきた。Natural AI Phoneはその前提を否定する発想だ。同様のアプローチはRabbit r1やHumane AI Pinでも試みられたが、いずれも中途半端に終わった。SoftBankと組んでキャリア流通に乗せた本格展開は、この試みとしては初めての実用スケールだ。(Nikkei Asia

成否を分けるのは「精度」と「慣れ」

AIが意図を理解する精度は完璧ではなく、慣れ親しんだアプリ操作より遅く感じる場面が必ず出てくる。1年間の日本独占期間は、その精度を高めるデータ収集期間でもある。「アプリの時代が終わる」かどうかはまだ分からない。しかし2026年は、その答えが見え始める年になるかもしれない。

参照ソース(噂の出どころ)

Brain Technologies and SoftBank Launch Natural AI Phone in Japan – SoftBank News(26/04/20)
Brain Technologies and SoftBank Launch Natural AI Phone in Japan – GlobeNewswire(26/04/17)
SoftBank to sell US startup Brain’s AI smartphone in Japan – Nikkei Asia(26/04/17)

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