スポーツウォッチ市場でガーミンが独走している。Apple Watch Ultraがライフスタイル寄りのポジションに留まる中、アウトドアとアスリートに特化したFenixシリーズは替えの効かないブランドとして確立されている。ところが、そのFenixシリーズの次世代機「Fenix 9」が2026年後半に登場する可能性が、意外な形で浮上してきた。CEOの決算コメントという、もっとも確度の高い情報源からだ。

CEOが「後半に大型発表がある」と直接示唆

Tom’s Guide(26/02/19)が伝えたガーミンの2025年度決算発表で、CEO Cliff Pemble氏は「アウトドア部門では2026年を通じて多数の新製品を投入し、後半の売上が特に強くなる見込み」と発言した。また「アウトドアは非常にアクティブな年を計画している」とも述べている。決算説明会でアナリストがFenix発売を直接問いただしたが、Pemble氏は否定も肯定もせず、「後半に多くの発表がある」という表現に終始した。

この言い回しを業界ウォッチャーたちはどう読んだか。The5kRunner(26/02/18)は「ガーミンのCEOは実質的にFenix 9の2026年投入を確認した」と分析する。根拠は製品サイクルにある。Fenix 8が2024年8月、Fenix 8 Proが2025年9月に登場しており、12ヶ月サイクルでFenix 9が2026年後半に来るのは数字の上で自然なことだ。

Fenix 9は何が変わるのか――期待される進化

具体的なスペックはまだ何も公式にはわかっていない。現時点での情報はすべて技術的な推測の域を出ないが、複数の専門サイトが有力と見ている方向性がある。

Garmin Rumors(25/12/26)によれば、Fenix 9が重点を置くであろう領域はFenix 8 Proで導入したLTE、衛星通信、MicroLEDの洗練だ。Fenix 8 Proはこれらの新機能の代償として本体が厚くなり、バッテリーライフが短くなった。Fenix 9ではこのバランスをどう改善するかが焦点になるとみられている。また、Fenix 8 Proが47mmと51mmの大型モデルしか提供しなかった点も不満として残っており、小型モデルの復活を望む声が高い。

MIPディスプレイのファンにとっては、Garmin CIRQA(新型リカバリーウェアラブル)やEnduro 4とあわせて、Fenix 9の選択肢にMIPモデルが含まれるかどうかも注目点だ。AMOLED一辺倒ではなく、長時間バッテリーを求めるユーザーに向けた幅広い展開が期待されている。

「今、Fenix 8 Proを買うべきか」という問いへの答え

The5kRunnerは「現在Fenix 8 ProやFenix 8 Pro MicroLEDの購入を検討しているなら、新フラッグシップ登場まで数ヶ月という状況だと理解した上で判断を」と釘を刺す。ガーミンの歴史を振り返ると、新モデル登場とともに旧フラッグシップが大幅値下がりする傾向がある。後半発表を待てる状況なら、待つ価値はある。

ただし、今すぐ山に行く、レースに出る、旅行するという実用的な理由があれば話は別だ。Fenix 8 Proは現時点でも市場最高クラスのアウトドアウォッチであり、2026年後半まで待つ必然性はない。あくまで「知った上で買う」かどうかの問題だ。アウトドア部門の成長は2025年に5%とやや停滞しており、ガーミンにとってもFenix 9はビジネス上の重要な一手。失敗はできない製品だけに、期待して待つ理由は十分にある。

参照ソース(噂の出どころ)

Garmin plans ‘a significant number of new product introductions’ in its outdoor segment in 2026(Tom’s Guide、26/02/19)
Fenix 9 in 2026, Not 2027 — Garmin’s Own Words Confirm What We’ve Been Saying All Along(The5kRunner、26/02/18)
What to Expect from Garmin in 2026(Garmin Rumors、25/12/26)
Garmin Fenix 9: CEO hints at major new high-end smartwatch release timeline(NotebookCheck、26/02/18)

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