17万台超の記録的なスタートから”失速懸念”を経て

Nintendo Switch 2は2025年6月5日に発売され、わずか4日間で350万台超を出荷する歴史的なスタートを切った。その後も勢いは衰えず、2025年12月31日時点でのQ3財務報告によれば累計販売台数は1,737万台を突破。Nintendoは2026年3月末までの通期目標を1,900万台に据え置いている。(Variety)

12月の時点で、Switch 2は米国における最も売れたゲーム機となり、前年比でビデオゲーム全体の支出を11%押し上げたとCircanaが報告している。

マリカーとドンキーで礎を作り、ポケポピアで第二波を起こした

Switch 2の売上を牽引してきたのはまず「マリオカート ワールド」(1,403万本)と「ドンキーコング バナンザ」(425万本)だ。特にマリカーは本体との同梱率がほぼ1:1に達するほどで、ハードウェアの早期普及を決定的に後押しした。

そして2026年3月5日、「ポケモン ポコピア」が70ドルで発売された。黙示録後の世界を舞台に人型化したポケモンを操作し、集落を再建していく生活シミュレーション的なゲームデザインは従来のシリーズとは全く異なるが、口コミを中心に急速に広まった。Niko PartnersのアナリストDaniel Ahmadによれば、ポコピアのリリース後にSwitch 2のハードウェア販売は「ゲーム発売前の1ヶ月分をわずか1週間で上回った」という。(CNBC)

なぜ「型破りなポケモン」が巨大なシステムセラーになったのか

ポコピアの成功には、これまでのポケモンシリーズをあまりプレイしてこなかった層——いわゆる「生活シム」や「サバイバル」ジャンルのユーザーを取り込んだことが大きい。ゲームへの入り口がひとつ増えたことで、Switch 2本体を持っていなかった潜在的な購入者が動いた。

さらにNintendoにとってのプラスは、ポコピア前後にマリオテニス フィーバー(2月)も発売されており、ソフト供給の間隔が短縮されていることだ。「Switch 2は欲しいが、これというゲームがない」という迷いが解消されるタイミングが続いて訪れたことが、長期的な売上維持に貢献している。

メモリ価格高騰というリスクと、それでも強気の理由

懸念材料がないわけではない。世界的なメモリ価格の上昇はゲーム機コストにも影響しており、Nintendoの株価は2025年8月の高値から約30%下落している。また、2026年3月にはNintendoが米政府に対してSwitch 2の関税引き上げを巡り提訴する事態にも発展した。それでも同社はJefferiesのアナリストが「大量在庫と長期契約で当面は守られている」と評価するように、需給面での安定性を維持している。

Nintendoの戦略は変わっていない。人気IPをタイミングよく投下し、ハードを売り続ける。ポコピアはその典型であり、しかも既存ファン以外にまでリーチした点が異例だ。2026年後半にもさらなる大型タイトルが控えており、Switch 2の勢いが年内に失速する理由は今のところ見当たらない。

参照ソース(噂の出どころ)

Nintendo Switch 2 Is Officially Company’s Best-Selling Console as Sales Top 17 Million Units — Variety(26/02/03)
Nintendo keeps Switch 2 forecast as device sales pass 17 million units — CNBC(26/02/03)

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