2025年のSamsungスマートウォッチ戦略は、ひとことで言えば「時間稼ぎ」だった。Galaxy Watch Ultra(2025)は前年モデルからストレージが32GBから64GBに増えただけで、価格もデザインもほぼ据え置き。「これでは実質的なリリースとは呼べない」という批判がファンコミュニティから相次いだのも無理はない。しかし2026年は違う。GSMAデータベースへの型番登録という形で、Galaxy Watch 9とGalaxy Watch Ultra 2の存在が事実上確定した。しかも単なるマイナーチェンジではなく、2世代越しの大型アップグレードになるとの情報が次々と浮上している。
GSMA登録で存在確定――型番が示す戦略の変化
2026年2月初旬、GSMAのIMEIデータベースにSamsungの新型スマートウォッチとみられる2つの型番が登録された。SM-L345UがGalaxy Watch 9に、SM-L716UがGalaxy Watch Ultra 2に対応するとみられている。
SamMobileは「Galaxyタブレットとウェアラブルの次世代モデルが、GSMA IMEIデータベース上に複数確認された。それらにはGalaxy Tab S12シリーズ、Galaxy Watch 9、そしてSamsungの頑丈系フラッグシップスマートウォッチの真の後継機となるGalaxy Watch Ultra 2が含まれている」と報じている。(26/02/02)
注目すべきは型番の変化だ。Galaxy Watch UltraとGalaxy Watch Ultra(2025)は同じ型番SM-L705を共有していたが、今回のUltra 2はSM-L716Uという独自の型番を持つ。これはSamsungが単なるカラー追加やマイナー更新ではなく、フルモデルチェンジとして扱っていることを示す重要な証拠だ。
T3は「Ultraは2025年にマイナーアップデートにとどまったが、Ultra 2というモニカーは2026年により大きなアップデートを示唆している」と分析している。(26/02/07頃)
「Classic」モデルが消える――2層構造への戦略転換
今回のリークで興味深いのは、Galaxy Watch 8 Classicのような「Classic」モデルの型番が見当たらないことだ。これはSamsungが2026年のウェアラブル戦略を、標準モデル(Watch 9)と最上位のUltra 2という2ティア構成に絞り込む可能性を示している。
Smartwatch Insightは「Samsungはタブレット戦略(Tab S12+とUltra)と同様に、標準モデルとUltraの2つの高パフォーマンス層に集中し、現時点ではClassicモデルをスキップするようだ」と伝えている。(26/02/02頃)
これはApple Watchがアルミニウム版とUltra版という2本立てに整理されたことと類似したアプローチだ。ミドルティアを削ぎ落とし、エントリーとプレミアムのどちらかに迷わせないシンプルな選択肢にする狙いがあるとみられる。
Ultra 2の目玉機能――デュアルチップ設計と非侵襲血糖モニタリングの可能性
Ultra 2の目玉として最も注目を集めているのが「デュアルチップアーキテクチャ」の採用だ。高性能メインプロセッサとは別に、ヘルストラッキング専用の低消費電力コプロセッサを搭載することで、常時センサー稼働時のバッテリー消費を大幅に削減する仕組みだという。これが実現すれば、ユーザーが待望してきた「4日以上のバッテリー持続」が現実的な目標になってくる。
さらに踏み込んだ情報として、非侵襲型血糖トレンドモニタリング機能がUltra 2の独自機能として搭載される可能性も浮上している。Apple Watchも長年この機能の開発を進めているとされているが、実現の見通しは不透明だ。もしSamsungが先行してこの機能を投入できれば、ウェアラブル市場における競合優位性は圧倒的なものになる。ただし、これはあくまで未確認の供給網情報からの推測であり、慎重に受け止める必要がある。
Geeky Gadgetsは「Galaxy Watch 9とUltra 2は、ヘルストラッキング、バッテリー効率、全体的なパフォーマンスの大幅な改善が期待されており、スマートウォッチデザインに対するSamsungの戦略的転換を反映している」と報じている。(26/02/19頃)
外観とサイズ――デザインの継続か刷新か
Galaxy Watch 9の標準モデルについては、Samsung Galaxy Watch 8で採用された「スクワークル(正方形と円の中間)」デザインが引き続き採用されるとみられている。一方でUltra 2は、アウトドア愛好者に好まれる47mmの大型チタニウム筐体を維持する見込みだ。衛星通信機能の搭載も噂されており、圏外エリアでの利用可能性が広がることが期待される。
WareableはGalaxy Clubのレポートを引用し、「SamsungはGalaxy Watch 9をベースとしたスマートウォッチを開発中であり、Galaxy Watch 9 Ultraという社内コードネームで呼ばれているが、最終的なマーケティング名になる可能性は低い」と報じた。(25/12/05)
発売時期と価格の見通し
従来のSamsungのパターンを踏まえると、Galaxy Watch 9 / Ultra 2は2026年7〜8月頃にGalaxy Z Fold 8やGalaxy Z Flip 8と同時期に発表されると考えるのが自然だ。デバイスがGSMAデータベースに登録されてから約6〜7カ月後に発売されるというパターンを当てはめると、2026年8〜9月の発売が想定範囲に入ってくる。
価格についてはUltra 2が前世代と同等か若干高い649〜699ドルレンジになるとの推測がある。Apple Watch Ultra 3との直接競合を意識した価格設定になることは間違いない。
Samsung Galaxy Watch 8がSquircleデザインへの移行で既存ファンの一部を失ったことを踏まえると、Watch 9 / Ultra 2では「見た目より中身」の進化に期待が集まる。特にUltra 2については、2年ぶりの本格刷新として実質的な機能強化が施される可能性が高く、2026年のウェアラブル市場で最も注目すべきデバイスのひとつになることは確かだ。
参照ソース(噂の出どころ)
Leak confirms Galaxy Watch 9, Ultra 2, and Tab S12 are in the works – SamMobile
Samsung’s 2026 Galaxy Watch lineup is taking shape, but two products are missing – T3
Galaxy Watch 9 & Ultra 2 Leaks: Samsung’s 2026 Strategy Revealed – Smartwatch Insight
Samsung Galaxy Watch 9 & Ultra 2: The ‘Dual-Chip’ Upgrade That Changes Everything – Geeky Gadgets
Samsung Galaxy Watch Ultra 2 tipped for 2026 launch alongside Watch 9 series – Wareable




コメントを残す