モジュラー設計で知られるFramework Laptop 16に、NVIDIA GeForce RTX 5070を搭載した新モデルが2025年10月に発表された。「最も修理可能なゲーミングノートPC」というコンセプトはそのままに、最新のグラフィックス性能を手に入れた形だ(Framework Blog)。
RTX 5070という選択──なぜ5090ではないのか
Framework Laptop 16の新モデルは、RTX 5070を搭載している。RTX 5090ではなく5070という選択は、モジュラー設計との兼ね合いだろう。RTX 5090は消費電力と発熱が大きすぎて、交換可能な設計には向いていない。 RTX 5070は十分なゲーミング性能を持ちながら、モジュラーシステムに収まるサイズと消費電力に抑えられている。これにより、ユーザーは将来的にGPUモジュールだけを交換することで、PCの寿命を延ばすことができる。 プロセッサはAMD Ryzen AI 300シリーズの最新モデルを搭載し、最大12コアのCPUパワーを提供する。メモリはLPDDR5x、ストレージはPCIe Gen5対応と、他のスペックも妥協していない(PC Pro)。
「一生使えるノートPC」という理念
Frameworkの理念は単純だ。「一度買ったら、修理とアップグレードで長く使い続けられるPCを作る」ということ。Laptop 16はその理念を体現したデバイスで、ほぼすべてのパーツが交換可能になっている。 6つの拡張スロットを持ち、そのうち1つは複雑なモジュール(AIアクセラレーターやGPUモジュールなど)に対応する。キーボードも交換可能で、メカニカルキーボードやテンキー付きモデルなど、複数のオプションから選べる。 さらに、GPUモジュールは外付けeGPUとしても使用できる。つまり、Framework Laptop 13のような他のThunderbolt 4/USB4対応デバイスに接続して、グラフィックス性能を向上させることも可能だ(Tom’s Guide)。
競合も登場──Schenker ELEMENT 16の挑戦
Frameworkの成功を見て、競合も動き出している。Schenker Technologiesは2026年春にELEMENT 16を欧州で発売予定だ。これは「セミモジュラー」ノートPCで、Frameworkほど徹底していないが、主要パーツの交換が可能になっている。 ELEMENT 16は16インチディスプレイ(最大2560×1600)を搭載し、Intel Core Ultra Series 3プロセッサを採用する。メモリは16GB BGA RAMに加えて、SO-DIMMスロットで最大64GBまで拡張可能だ。I/Oボード、バッテリー、ファン、キーボード、ストレージ、RAMモジュールがユーザー交換可能とされている。 価格と最終スペックは未発表だが、Frameworkに真正面から挑む製品として注目される(VideoCardz)。
価格と「RAMaggeddon」への対応
Framework Laptop 16の価格は公式には明らかにされていないが、RTX 5070搭載モデルは相応の価格になることが予想される。ただし、2025年末から2026年にかけて発生している「RAMaggeddon」(RAM価格高騰)への対応として、Frameworkは興味深い立場にある。 多くのノートPCメーカーがRAM価格高騰に直面している中、Frameworkはユーザー自身がRAMを交換・増設できる設計になっている。つまり、本体購入時は最小限のRAMにしておき、後から安いタイミングでサードパーティ製RAMを追加するという選択肢がある。 Frameworkも2026年1月にRAM価格の値上げを発表したが、「顧客をぼったくらない」と明言している。ユーザーには自分でRAMを調達する自由があり、これはRAM危機における大きなアドバンテージだ(Tom’s Guide)。
参照ソース
Framework Blog (25/10/14)
Framework Laptop 16 (2025) – PC Pro (25/12/01)
Schenker presents semi-modular laptops concept, potential Framework competitor – VideoCardz (26/01/08)
The Framework Laptop 16 is my favorite laptop of the year — here’s why – Tom’s Guide (25/12/23)





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