Boseは2025年6月、フラグシップイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds (2nd Gen)」を発表した。初代モデルと同じ299ドルの価格を維持しながら、ワイヤレス充電、AI駆動のノイズキャンセリング強化、通話品質の改善といった実用的なアップデートを実現している。同社は、世界最高クラスのノイズキャンセリング、高音質、快適性といったQuietComfortラインの特徴を保ちつつ、ユーザーフィードバックに基づく細かな改良を施した(Bose、25/06/17)。
外観はほぼ据え置き、内部は大幅改良
第2世代モデルは、初代QuietComfort Ultra Earbudsとほぼ同じデザインを採用している。ケースのロゴフォントがやや太字になり、イヤホン本体のフェイスプレートがわずかに濃いグレートーンになった程度で、外観上の変化は最小限だ。新カラーとして限定版のDeep Plum(ディープパープル)が追加され、Black、White Smokeと合わせて3色展開となる(Rolling Stone、25/06/12)。
しかし内部的には大きな進化がある。Bluetooth 5.4とLE Audioサポート、USB-Cオーディオ入力、バッテリー寿命の延長、改良されたActiveSense(Boseのアダプティブノイズキャンセリング)、タッチコントロールの無効化機能、新しいCinemaモード、AI駆動の通話ノイズ抑制システムなど、実用的な改善が多数盛り込まれている(ecoustics.com、25/11/14)。
ワイヤレス充電とBluetooth 5.4の恩恵
第2世代の最も歓迎される変更点は、ワイヤレス充電の標準搭載だ。初代モデルではワイヤレス充電ケースを別途購入する必要があったが、新モデルでは最初から対応している。ケース背面のボタンを互換性のあるワイヤレス充電器の中央に合わせるだけで、コードレスで充電できる(Bose、25/06/17)。
Bluetooth 5.4への対応により、電力効率が向上し、バッテリー寿命が延びた。フル充電でイヤホンは最大6時間(Immersive Audio使用時は4時間)、ケースからの追加充電で合計最大24時間の再生が可能だ。イヤホンが完全に放電した状態から20分のクイックチャージで約2時間の再生時間を確保できる。Bluetooth 5.3では実装されていなかったマルチポイント接続にも対応し、2台のデバイスに同時接続できるようになった(ecoustics.com、25/11/14)。
AI駆動の通話品質改善
初代QuietComfort Ultraイヤホンの弱点だった通話品質が、第2世代では大幅に改善されている。新しいAI駆動のノイズ抑制システムは、8つのマイク、ダイナミックミキシング、アダプティブフィルターと組み合わせることで、風やオフィスの雑談といった背景ノイズを効果的に低減する。この技術はBoseが補聴器向けに開発したオーディオ拡張技術を応用しており、片耳または両耳使用時でも、話者の声をクリアに保つ(Bose、25/06/17)。
SoundGuysのレビューによれば、第2世代は「退屈なアップデート」かもしれないが、小さな改善を加えながら価格を据え置くという戦略は正しい選択だったと評価されている。世界を席巻するような新機能はないものの、パフォーマンスは良好で、使い勝手は堅実、価格に見合った製品だという(SoundGuys、25/07/12)。
実用的な細かい改良
第2世代では、ユーザーからの一般的な不満に対処した細かな改良も施されている。容量式タッチコントロールは、Boseアプリで完全にオフにできるようになり、イヤホンを調整したり髪を耳にかける際の誤操作を防げる。イヤーチップには耳垢の蓄積を防ぐガードが追加され、長時間使用後の清掃が容易になり、音質への影響を防ぐ(Bose、25/06/17)。
安定性と快適性はQuietComfortラインの特徴として継続されており、9種類のイヤーチップと安定バンドの組み合わせから最適なフィットを選べる。CustomTune技術により、イヤホンは各ユーザーの耳の形状を分析し、オーディオとノイズキャンセリングのパフォーマンスを個別最適化する。
価格と競合状況
QuietComfort Ultra Earbuds (2nd Gen)の定価は299ドルで、初代モデルと同額だ。これはApple AirPods Pro(249ドル)よりは高いが、Sony WF-1000XM5と同等の価格帯となる。2026年初頭には249ドル前後のセール価格で提供されることもあり、プレミアムイヤホン市場で競争力のある価格設定となっている(Kotaku、26/01/08)。
Sonyが2026年初頭に次世代モデルを投入すると予想される中、Boseは当面の間、単独でステージを占めることになる。派手さはないが堅実なアップデートにより、QuietComfort Ultra Earbuds (2nd Gen)は、ノイズキャンセリング性能を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢であり続けるだろう。
参照ソース
Bose to Release Second Generation QuietComfort Ultra Earbuds in Summer – Rolling Stone





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